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渡辺勝幸の日本一元気になるメールマガジン
第4623号 令和5年5月12日(金)発行
発行部数 11,460 部
【孟子は公孫丑の態度に怒る】
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【孟子は公孫丑の態度に怒る】
公孫丑が人の人たる道を信じないこと、
何と甚だしいことか。
上の第三十九章において、
三年の喪は長すぎるから短くしたいと思っている斉の宣王のために、
このことを孟子にたずねたのも、この人であります。
その考えは、孔子の門人の宰予に等しく、
思うに、朽木糞土、とても彫おすることができない人間であります。
それ故に、道について、
少しも実践体得していないのであって、しかもただ、
孟子の議論の博大なるを聞いて、
「高し、美し」と評したにすぎません。
ですから彼は、道とは人として日常行うべきもの、
当然の理であって、誰が行ってもよく、
高遠・困難・深刻というような行いがたいことは全くなく、
ただ世人がこれを行おうとしないことのみが心配である、
というような問題を、とりわけ知らぬものといってよいでしょう。
この丑の態度を、孟子は深く怒ったので、
そのためにそのことばもかえって高く美しく、
とても行いがたいもののように聞こえたものです。
ということを約150年前の日本において、
政治犯として牢屋の中にありながら、
囚人と看守に対して
熱心に教えた人がいたのでした。
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