ご無沙汰しております。
5月になったというのに、ロスは異常なくらい雨が降り、気温もなかなか上がりません。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
さて、最近
メールセッションの前に受けていただくカウンセリングで、多く相談を頂いていますが
その中でも多いのが「噛み癖」と言われているもの・・・。
そもそも、「噛み癖」という言葉、英語では存在いたしません。
読んで字のごとく「噛みつく」「癖」があるというこの言葉。
これ正確に言えば「噛む」のではなく、『主張』です。
犬の「主張」とは、犬の(欲求、要求、意志)のことでございまして、体の一部を使いはっきりと、
人間にわかるように伝えてきているということなんです。
つまり「歯」を使ってモノを申しているのでございます。なぜなら、犬は言語を使えませんからね。
声(音)を使い、手足を使い、瞳を使い、体を使い、「意志」を伝えてきているのです。
飼い主さんや人間が安易に言うこの言葉「噛み癖」を聞くと、私は眉間に皺が寄ってしまいます。(笑
噛みつく犬・・・こういう言い方で犬を説明されると、犬の性格が悪いようなニュアンスを感じます。
俗に言う「噛みつき犬」と呼ばれる犬ですね。
この言葉は、「歯を使って主張する」という「部分的」な犬の行為、言語を持たない犬として当たり前な行動なんですが、
あたかもその犬全体のキャラクターのように表現してしまっていることに、私は怒りを感じるのであります。
殆どの噛みつく犬には「理由」があります。その中でも多いのが、「犬の嫌がることをする」時です。
例えば、お風呂、足ふき、爪切り、耳掃除、歯ブラシ・・・これらを嫌がる理由はとってもシンプルで「怖い」からです。
なぜこれらを怖がるのか?
私が説明しなくてもわかると思いますが、「犬の世界」(自然界)に住む犬は、これらを必要としておりません。
だから経験がございません。(笑
お風呂も入らないし、リードを付けて歩くなんてことも必要ない、歯を磨く習慣もないわけです。
なのに、人間に飼われることによって、犬たちはこれらを受け入れなくてはなりません。
それは、犬の健康、衛生管理の為なのですから。
ノミやダニの予防に薬を付けたり飲ませたり、これらも「飼い犬」の健康維持のためには必要不可欠ですよね?
犬の為には「犬が嫌がること」であっても、やってあげなければならない。
「噛みつくからできません!」は、無責任です。
私は犬が噛みついた時の現場検証さえできれば、ある程度正確に「その犬がなぜ噛んできたのか?」を説明できます。
噛まれた飼い主さんの立ち位置、犬の位置、目の高さ、体高に対して、人の動き、向き、場所などを
細かく分析すると、「人が噛まれた」原因、「犬が噛んだ」理由が分かります。
飼い主さん、または犬のトレーナー、獣医も然り、「犬」に噛まれる人は、「犬」を読めておりません。
犬を深く理解していない!と断言できます。
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