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【痛くない死に方 2023年第19号】おすぎとピーコの老々介護、何が問題だったのか?

長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 2023/05/13
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2023年 第19号 【長尾和宏の痛くない死に方】 長尾和宏です。配信が遅くなりすみません。 GWの余韻もすっかり抜けてしまいましたね。全国の地震の報道が心配です。 衣替えのシーズンですが、防災グッズの点検もこのタイミングでしたほうがいい かもしれません。水や食料は万全でも、つい見落としがちなのが簡易トイレ。 阪神淡路大震災のときも、水の流れない公衆トイレが大変なことになっていたのを 思い出します。 当時と違ってとても高機能は簡易トイレがネットで販売されています。 職場にも自宅にも、今のうちに買っておいたほうがいいでしょう。 さて、5月8日にコロナが指定感染症「5類」に引き下げられて初の1週間。 皆さんの周囲で何か変わったことはありましたか。 変わったような、変わらないような。マスクをしていない人はとっくの昔から していないし、でもやはりまだ圧倒的にマスクをしている人のほうが多いですよね。 変わったことといえば、ワクチン推進派だった専門家たちが5類というタイミングで そそくさと逃げ出しにかかっていることかもね。ここぞとばかりに足並み揃えて。 「当て逃げ」ならぬ、「打て逃げ」、ではないでしょうか。 太平洋戦争末期に、部下の兵隊たちを置いて戦場から逃げ出した軍曹のごとく。 それでも逃げ口上、もしくは悔し紛れのように去り際に彼らはこう言う。 「5類になったからといって、ウイルスが消えてなくなるわけではないですからね。 引き続きの感染対策と、高齢者はワクチン接種を!」 はあ? 何が言いたいの? あんたらは?? とっくの昔に弱毒したものを、「怖い怖い」と煽り続けて、挙句の別れ文句はこれか。 「死んだからといっても、あの人の魂はこのへんにいますからね」 と言って、除霊グッズを売りつける霊能者みたいに僕には聞こえるけれども。 そして「5類」とともに、高齢者への6回目の接種が開始された。 高齢者を狙い撃ちである。 このメルマガの賢い読者の皆さんはすでに知っていると思うけれど、6回目 接種に「治験」は存在しない。在庫処分と巨大な人体実験。 これもまた、戦争末期を彷彿とさせる。 8月15日を僕たちは「終戦記念日」として学校で習ったけど、違う。 「敗戦記念日」というほうが正しい。 戦争もコロナも、当初日本は優勢であった。だけど、「やめどき」を知らないから 負けた。それも原爆という、悲惨な経験を経ての敗戦だ。 日本人は、「やめどき」を知らない。 律儀といえば聞こえはいいが、やめ方を知らずに自滅するのは愚行としか言えない。 どうして世界中がやめたことを、この国だけやっているの??? 「先生、わたし本当は打ちたくないねん。けど、打たないと町内会に入れて もらえない。独り暮らしの私にとって、町内会がすべて。仕方ないから、 6回目を打ちます。それで死んだら、もう仕方ない」

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  • 長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 本邦初!100パーセント「死」のことについて語るメルマガ。2000人以上を看取った医師であり、日本尊厳死協会副理事として、日々「死」と向き合う医師と一緒に、死に方について考えませんか? 家族の死と向き合わなければならない人、大切な人が死んで、喪失感から抜け出せない人、今、どうしようもなく「死にたい」人も……あなたのこころに届くメッセージが満載です。
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