インフレの質が変わった
4月の米国消費者物価(CPI)はインフレの質が変わってきたことを示唆しています。輸入物価のマイナス化、PPIの正常化の中でCPI全体の上昇率が前年比4.9%まで低下してきたことを市場は好感しましたが、コアは5.5%で高止まりしています。今後は市場が期待するほどインフレが鎮静化せず、従ってFRBの引き締め姿勢が簡単には緩和されない可能性があります。
「エネルギーがインフレ減速の主因」
今回世界にインフレを広げた主役は資源高でした。このためインフレの第1段階は原油や資源価格の直接的な上昇圧力が主役でした。米国の場合、CPIは昨年6月に前年比9.1%の上昇まで高まりましたが、その主因はガソリンなどエネルギー価格の直接的な上昇でした。
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