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馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」
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第620号(2023/5/14) 米国経済や米国株は変調が徐々に明らかに、日本株のみ短期お祭り/警戒持続
この週刊「世界経済・市場花だより」は、めまぐるしく変化する世界の経済や市場の動きなどについて、ブーケ・ド・フルーレット馬渕治好が、わかりやすく解説します。
※ 自主開催セミナーの予定です(カッコ内は、現時点でのお申し込み数/定員、です)。残席は、10を下回った場合に表記します。
6/3(土)浅草(14/15)(残席:1)
6/10(土)福岡(5/15)
6/24(土)札幌(4/25)
7/1(土)浜松町(2/20)
7/8(土)高岡(2/25)
7/15(土)名古屋(2/20)
7/22(土)大阪(3/20)
7/29(土)横浜(3/20)
セミナーのスケジュールは、
http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub3.html
のページの下の方にあります。詳細やお申し込みは、それぞれのリンク先をご覧ください。
上記のリンク先には、自主開催以外のセミナーの予定も掲載しています。
5/20(土)今後の世界経済・市場展望(アスリーム主催)(有料)
当日の東京の会場での対面ライブと、後日の動画視聴が可能です。
6/7(水)内外投資家から見た、日本の企業経営への疑義(オービックビジネスコンサルタント主催)(無料)
ウェブセミナーです。OBC Global Expo 2023として、様々なテーマで、多くの講師が講演します。
☆過ぎし花~先週(5/8~5/12)の世界経済・市場を振り返って
<米国では、銀行の経営破綻や債務上限問題というより、米経済が悪化しているので米株は変調、それに対して日本株は短期的な「祭り」を継続、ただちにではなくても、日本株も大きく下落へ>
(まとめ)
米国では、主要な株価指数の上値の重さが、ひしひしと感じられます。これは、話題になっている銀行の経営に対する不安や、債務上限問題のせいではなく、米経済が着実に悪化しているためだと判断します。
それに対して、日経平均が上値追いをするなど、日本株が極めて強調に推移しています。その理由があれこれと挙げられていますが、短期的な「祭り」に過ぎないと判断します。このため、すぐにではないとしても、日本株の下落が他国より大きく表れる局面が来ると、懸念しています。
(詳細)
米国では、主要な株価指数の上値の重さが、強く感じられます。たとえばニューヨークダウ工業株指数は、4月末辺りをピークに崩れている流れとなっています。ナスダック総合指数は、消去法的な買いがIT大手企業に入っているため相対的に堅調ですが、上値をどんどん伸ばすようにも見えません(筆者が勝手にそう思っているだけだ、と言いたい読者の方もおられるとは思いますが)。
こうした米株の値動きの重さは、米国経済が着実に悪化しているためでしょう。
先週に限ってみると、景気悪化観測を大きく膨らませる材料は少なかったですが、週末金曜日(5/12)発表のミシガン大学による消費者態度指数(消費者心理を表すもの)が悪化したことが、景気に対する懸念を広げたとされています。この日発表された5月分は57.7と、4月の63.5から大きく低下し、市場の事前予想の63.0をもかなり下回りました。
このミシガン大学による消費者マインドのデータは、先週末の速報値では300人程度への調査を基にしたもので、その後調査数を増やして500人を対象にした確報値が、5/26(金)に公表予定です。
さらにコンファレンスボードによる同種の消費者心理のデータ(消費者信頼感指数)は、5000人にものぼる調査に基づくもので、筆者は調査数の多さから、コンファレンスボード調べを重視しています。その5月分は5/30(火)に発表されるため、そこで米国の消費者心理がどれほど悪くなっているかを、しっかりと確認したいと思います。
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