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武田邦彦メールマガジン『テレビが伝えない真実』
(2023.5.17号)
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《今週の目次》
■武田邦彦のメルマガ集中講座
『日本は再生できるか?(3)ウソの横行:技術の没落』
◆どうして後退してしまったのか。劣等性を真似てしまった日本文明の変化
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■武田邦彦のメルマガ集中講座
『日本は再生できるか?(3)ウソの横行:技術の没落』
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◆どうして後退してしまったのか。劣等性を真似てしまった日本文明の変化
日本が衰退しているのは確かだ。明治維新以来、日本人はヨーロッパ諸国から
の攻撃から身を守るために必死に戦い、さらに大東亜戦争が終わってからも高
度成長で頑張った。そろそろ疲れてくるころでもある。
それに加えて、政府や大学、指導層の人たちが、日本が優れていた原動力だっ
た「日本文明」を捨てて、より劣るヨーロッパ文明を取り入れようとしたこと
がそれに拍車をかけた。例えば、当時著者は中央教育審議会の専門委員を拝命
していたが、そこで「日本の博士課程修了の技術者を増やす政策」が提案され
た。当時、日本の鉱業は絶頂期にあり、アメリカ、ヨーロッパをはるかに凌ぎ、
欧米ではむしろ日本製品の排斥運動まで起こっていた時期だった。
この状況を作り出したのは、日本の大学が(博士課程ではなく)修士課程の教
育を重視し、この内容が優れていたことと、集団で成果を上げる日本文明の特
徴を生かしていたからであった。それなのに博士課程の重視が提案されたのは、
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