引き続き日本株式市場は『バフェット効果』に沸いています。東証
の1日の出来高は連日3兆円超え。4月の外人による買越額は、
なんとなんと5兆円近くに上りました!♪
S&P500の予想PERが19倍から20倍なのに対して、日経平
均の予想PERは未だに14倍台と、とても割安。この相対的な割
安感が、外人による「日本株の大量の見直し買い」の起爆剤になっ
ていて、ここまで日本株式市場を押し上げて来ました。
そんな中で、意外と見落とされているのが、来期の企業業績が下
方修正されていることのです。日経平均の来期の予想EPSは、実
は2,150円から2,050円に下方修正されているのです。
「外人による見直し買い」によって、仮に日経平均のPERが過去
平均の15倍までに上昇するとしても、その時の日経平均の高値
は3万0,750円といったところ。
日経平均は3万円にタッチするかも知れませんが、3万円あたり
で日本株式市場は利益確定売りに押され始めるのではないでしょ
うか?
上限債務引き上げ問題でアメリカ議会が見苦しいほど迷走を続け
れば、アメリカ市場でトリプル安が巻き起こる可能性があります。
ただし、万が一にもアメリカドル国債がデフォルトする(=ドル
国債の利払いが遅れること)ことはありません。
アメリカ政府には窮すれば政府紙幣を発行するなどという「奥の
手」があります。ドル国債のデフォルトは起きません。
このまま6月1日を過ぎて、6月三週目(?)になっても議会が見
苦しい迷走を続ければ、バイデン政権が政府紙幣を発行する前に、
政府機関が閉鎖されたり、軍人の恩給を始めとする社会保障費の
支払いを遅延したりする可能性があります。
こういった「閉鎖」「支払いの遅延」が起きれば、市場には徐徐に
影響が出て始めてくるでしょう。
今年の夏、「上限債務引き上げ」を巡るアメリカ議会の迷走で、
「ドル国債危機」が巻き起きる可能性はゼロではないのです。ア
メリカ市場で「トリプル安(株安、債券安、ドル安)」が巻き起こ
る可能性があります。
S&P500ならば20%くらい下落するかも知れません。
日経平均も2万5,000円台、2万4,000円台へ下落しても
不思議では無いです。
ドル国債危機が巻き起きたならば、もちろん株式は「絶好の買い
場」です。
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