誤った景気認識の付けは大きい
「景気は緩やかな回復ではない」
医者は正しい診断なくして正しい処方はできません。景気判断も同様で、正しい景気判断がなければ正しい景気対策もできません。政府日銀は現在の我が国の景気を「緩やかな回復」、「緩やかに持ち直し」と見ていて、景気対策の必要性を感じていないようです。しかし、政府日銀の景気認識には大いに疑問があります。
まず政府の景気認識にはそもそも矛盾があります。4月の「月例経済報告」をみると、景気の先行きについて「持ち直しが期待される」とあります。これは、現状が落ち込んでいるか、弱い状況にあるとの前提からくる言葉です。現状が回復過程にあるなら、「持ち直し」との認識にはなりません。因みに現状についても「緩やかに持ち直している」としています。
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