専制中国は経済衰退への道
習近平体制が3期目に入りましたが、主席の側近で固められた新体制には期待とともに不安も高まっています。イエスマンで固めたチームからは主席批判は期待できず、誤った軌道の修正が困難です。経済の専門家がいない中で、住宅や地方債務の難題を抱え、さらに専制国家を嫌気する欧米資本が離れる中で、経済をどう立て直すのでしょうか。
「金の卵を産む鳥が逃げる」
中国の輸出がコロナ前から伸び悩むようになりました。輸出で稼ぎたい中国には大きな誤算です。足元3月、4月の輸出はやや持ち直しましたが、ゼロコロナ規制で落ち込んだ後の反動で、一時的と見られます。これまで中国の輸出を伸ばしてきた欧米資本による企業が、専制主義の習近平体制を警戒して離反しています。それだけ輸出で稼げる担い手が国外に出てしまい、中国の輸出力が落ちています。
習近平体制はグローバル化を推進すると言いながら、「戦狼外交」の戦略をとっています。つまり、中国に対して「ノー」という先進国に対して、徹底的に攻撃的に出るもので、これまでオーストラリアなどが強い攻撃を受けました。中国共産党はもともと自分より強い国とは戦いませんが、自分より下と見る相手には徹底的に攻撃する面があります。
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