第263号(2023年5月19日号)
『最後の調停官 島田久仁彦の無敵の交渉・コミュニケーション術』
はじめに:
いつもメルマガをお読みいただきありがとうございます。
さて、今週号の内容ですが、まず【1】の
『無敵の交渉・コミュニケーション術』のコーナーでは、
先週号に続き【優秀な調停人の資質】についてお話しします。
先週号の最後に触れた【もう一つあるといい資質・特徴】についてお話いたします。
その注目の内容は、本編をお楽しみに♪
次に【2―国際情勢の裏側】ですが、今週も盛りだくさんな一週間でした。
一つ目は【ついに今日開幕となるG7広島サミット】です。
5月18日木曜日にはG7首脳が次々と広島入りし、岸田総理との首脳会談を行い、
19日に開幕するサミットに向けた最後の意見交換をしているようです。
直前まで来日・参加が危ぶまれたバイデン米大統領も予定通りに来日し、G7での討議に参加しますが、
米国債デフォルト危機の解決のため、21日に終了後、離日し、帰国の途に就くそうです。
ゆえに22日にシドニーで予定されていた日米印豪のクワッド首脳会合を、ちょうどその4か国の首脳が広島に集うため、
21日に急遽広島で開催することになるという、バイデン大統領に対する気配りも見られるアレンジになります。
核軍縮と不拡散
ウクライナ問題への共同歩調
食糧・エネルギー安全保障
など、多種多様な議題が首脳間で話し合われることになっていますが、
G7は一枚岩の結束を国際社会にアピールできるかどうかが課題です。
日本政府の議長としてのかじ取りに期待です。
二つ目は【先週末に実施されたトルコの大統領選挙と議会選挙の続報】です。
エルドアン大統領の不利が伝えられていましたが、ふたを開けてみると、差はあるものの得票率ではトップになりました。
ただ、過半数を得ることはできておらず、28日に決選投票になるようです。
こうなると今度こそ、野党勢力が結束してエルドアン大統領の20年の統治に止めを刺すように動くのかもしれませんが、
実際のところ、あまり調整はうまく行っていないようで、結果はふたを開けてみないと分かりません。
ただ、すでに各国はエルドアン大統領の続投バージョンと、政権交代バージョンの対応を揃えているようですので、
思いのほか国際情勢に対するショックは少ないのかもしれません。
トルコには特別な感情を抱いていますが、リーダーを決める選挙の行方をしっかりと見届けたいと思います。
ないとは思いますが、トルコが内向きな国にならないことを祈ります。
三つ目は【ウクライナによる反攻の本格化】です。
ロシア軍の爆撃機や戦闘機が相次いで墜落したり、
ロシア製の極超音速ミサイル『キンジャール』がウクライナに撃墜されたり・・・
ウクライナの反攻が本格化してきたように見えます。
ウクライナが保有するMig29にも搭載可能で、射程250キロメートル超の英国製ミサイル『ストームシャドー』の実戦配備と
運用は、英国との約束通りに運用される限り、対ロ反攻攻勢においてかなりの脅威となると思われます。
そしてゼレンスキー大統領の訪欧時にスナク英国首相が表明した『F16のパイロットの訓練供与』は、
実際にF16の提供を製造国である米国が許可した場合に、
即時に実戦投入できるように準備が始まることを示す大きなメッセージと捉えられます。
今後、どのような展開が待っているのでしょうか。
様々な方向からもたらされる情報を慎重に分析しつつ、対応を考えています。
そして今回【2‐国際情勢の裏側】のコーナーで取り上げたいテーマが
『中国による和平外交が意味するもの』です。
これについては、いろいろな角度からお話いたします。
今回のメルマガも長くなりましたが、どうぞ最後までお付き合いくださいね。
それでは今週号、スタートします★
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