「ディズニーランド・メモリアル・オージー」はもともと非常にコンセプ
チュアルな作品で、というのもこれは「(1966年に)ウォルト・ディズニ
ーが死去したことで〈清廉潔白であるべきだという〉抑圧からディズニー
のキャラクターたちが解き放たれた」という設定があると同時に、やはり
1966年に出た『タイム』誌の「神は死んだのか」特集(1966年4月8日
号)にインスパイアされて作られた作品で、まあその数年後に『タイム』
誌は「オカルトのリバイバル/サタンの帰還」という特集を組んでチャー
チ・オブ・サタンを筆頭にオルタネイティヴなオカルト・ムーブメントと
正面から向き合うことになるんですが、この「神は死んだのか」特集がそ
れに先鞭をつけるものであったことを考えると、つまり「ディズニーラン
ド・メモリアル・オージー」はオカルトやサタニズムを内包する1960年
代のオルタネイティヴな空気感と一直線に繋がっていると同時に、まさに
文字通りの意味で「ポストモダン」を体現するものでもあったということ
ができます。
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