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「平和・反核」アピールを通して、(対中国圧力の増強を通した)日本の安全保障増強のチャンスを自ら潰した岸田総理によるG7運営

藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
昨日、今回のG7各国の首脳を巻き込んだ原爆死没者慰霊イベントが、日本の誇りを根底から傷つける極めて遺憾なものであった旨をお話しました。 しかし、原爆死没者慰霊イベントは、直近の日本の安全保障リスクを高めてしまうものとしても機能するという残念な帰結をもたらすものでもありました。すなわち、中国による台湾有事、尖閣有事のリスクを――少なくとも相対的に――高める帰結をももたらしてしまったのです。 日本が今回のG7において、自国の安全保障のために最も重視すべきであった案件は中国による侵略リスクにG7として毅然として対応する事を明確化することであったと言えます。それは第一に日本の国益にとって最も重要な問題であると同時に、中国に対する圧力を大いに高めることがG7各国の協力によって可能となるからです。 そしてG7の議題は議長国の専権事項です。

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