「体と心のセックス・ライフ」Section-957『涼子とトオルのラブホ（６）』

　再延長でもう一泊することになり、オレと涼子の時間はあと１５時間となっ た。昨晩は徹夜しているので、眠らないわけにはいかないから、睡眠時間を６ 時間とすれば、正味９時間となる。 　長いようで、それほど長くもない。 ♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 　　　　　　　　　　★　体と心のセックス・ライフ　★　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　≪　Section　９５７　≫ 　　　　　　　　　　『涼子とトオルのラブホ（６）』 　　　　　　　　　　　 ……　2023/5/20号　…… ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂♀♂ 　彼女たちが再延長するのは、オレが相手のときだけ。その理由は、拓己と文 哉はセックスを続ける体力が持たないからだ。ラブホでは、ぶっ続けでセック ス＆フェラをすることになるが、彼らはオレよりも若くて体力がありそうなの に、バテてしまうようだ。ペース配分の問題でもあるが、経験値の差もあるの だろう。 　勢いで突っ走るセックスの良さもあるが、長丁場ではバテるのも早い。体の 体力だけでなく、ペニスの体力も必要なんだ。ペニスがバテると、フェラして も勃起しにくくなるからね。 　オレたちは正常位でつながり、スローな長時間セックスを始めた。長くつな がるには、この方法がいい。 　スローセックスは、おしゃべりの時間でもある。激しいセックスの場合は、 快感に喘ぐのに忙しいからおしゃべりなどできないが、１時間単位でつながる スローセックスで、無言というのはありえない。 　子供のこと、仕事のこと、日々のこと、昔話、そしてエッチなことなど、話 題はいろいろだ。 　話題にもよるが、９割は彼女がしゃべり、オレはもっぱら聞き役。聞き役が いるから彼女はしゃべられるわけで、相手がいてこそだ。 　オレはゆっくりとペニスを抜き差ししているから、会話の途中で彼女は感じ る声を発する。 「それでね……ああん……わたしはここはこうした方がいいっていったのよ。 上司を納得させるのが大変。頭がかたくて……ああーん……ペニスは硬い方が いいけど」 　というような感じ。 　合いの手のような感じる声が、色っぽくていい。 　話題の比率としては、子供のことが一番、次に多いのが昔話だ。 　涼子はオレと拓己の子を生んだ、二児の母。母としての彼女は、厳しくもや さしい母だ。子育てはなにかと大変ではあるが、ワンオペ育児ではなく、みん ながいるので精神的にも肉体的にもずいぶん楽だと思う。 　特に、母親の先輩である奈緒子の存在が大きい。奈緒子から見れば孫に相当 する子供たちだが、とにかく面倒見がいいし、子育ての苦労をよく知っている。 彼女たちは奈緒子を頼りにしているし、模範にもしている。 　昔話が多くなるのは、オレも涼子も歳を取ったからだね。彼女と出会ってか