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Vol. 4『居場所のない子達の行動パターンには違いがある』2023/5/21号

小杉沙織の「NPO代表が見てきた若者支援の現状と闇、そして若者たちの叫びと本音」
ご存知の通り、私は10年強、居場所のない若者の支援活動をしてますが、居場所のない若者といっても色んなパターンの子達が居ます。 もちろんそうした子達が心の奥で抱える心の闇や苦しさ、孤独感は同じ成分でできているのですが、それが表面に表れる発言や行動はそれぞれその子によって違います。 表面の表れ方はその子の元々の気質などで変わってくるので、たとえ同じ環境下で育っても行動などはまったく違ってきます。 たとえば私が養子縁組した娘は、一つ違いのお姉さんがいますが、同じ家庭で育ち、年齢も年子だけれど、娘は他者を攻撃し問題を繰り返す非行少女に、一方お姉ちゃんのほうは他者でなく自傷行為を繰り返し自分を傷つけていたように、その子の気質や性格によってまったく変わってくるわけです。 私たちのようなNPOや団体に相談をくれる子は、比較的自分の中に篭ってしまう子が多く、他者を傷つけるより自分を傷つけ責める子が圧倒的で、逆にトー横キッズや娘のような子達は基本的に大人をまったく信用してないので、もちろんゼロではないけれど自らNPOや団体に相談を寄せてくることはとっても稀。 日頃私がトー横などの繁華街のパトロールや声かけ活動をしない理由もそこにあります。 生い立ちブログにも書いてるように、私も16歳の時は渋谷のセンター街で2週間帰らずにチームの人たちと夜通し過ごしてたり、今で言うところの居場所のないトー横キッズだったのですが、その頃にどこぞの団体が「何してるの?どこ行くの?」なんて声かけてきたら、無視するか「は?誰?何ですか?」的に怪訝な顔して対応してたと思うし、実際に娘もそんなのが来たら絶対嫌だよねといつも言ってるくらいです。 逆に、LINE相談をくれる子達の中には時々

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  • 小杉沙織の「NPO代表が見てきた若者支援の現状と闇、そして若者たちの叫びと本音」
  • 自身の壮絶な体験を元に10代の若者支援に長年携わってきたNPO代表の小杉沙織が、今ようやくネットで明るみになった支援団体の闇に対して、自身が見てきた体験を元にNPOや支援団体の椅子取りゲームなどの実情、そして実際に今の若者たちが抱える悩みや本音、心の叫びを赤裸々に発信し、また生きづらさを抱える若者たちの対応方法なども伝授するメルマガ。 活動を通じて少年院を出た少女を養子縁組し、その出会いの中で体験した貧困ビジネスの闇や、世の中から弱者と呼ばれる若者達を取り巻く環境などについても発信していきます。
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