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武田邦彦メールマガジン『テレビが伝えない真実』
(2023.5.24号)
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《今週の目次》
■武田邦彦のメルマガ集中講座
『お金とウソ01 石油が枯渇する?・・・これはウソか?誠実か?』
◆「30年で無くなる」はウソ?実は深い関係がある温暖化と原油枯渇
◆人を騙すには好都合?過去と比べて生まれた温暖化問題に関する疑問点
■なんでも質問コーナー
■インフォメーション
◎『武田邦彦メールマガジン』バックナンバーはこちら
https://www.mag2.com/archives/0001571196/
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■武田邦彦のメルマガ集中講座
『お金とウソ01 石油が枯渇する?・・・これはウソか?誠実か?』
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◆「30年で無くなる」はウソ?実は深い関係がある温暖化と原油枯渇
今から50年前、日本のテレビ、新聞、解説書、評論家などが一斉に「石油は
あと30年で無くなる」と日本国民に伝えた。このニュースの社会的な影響は
甚大で、ガソリンの高騰などは当然として、石油はあらゆる産業の基礎となる
ものだから、物価は急激に上がり、ついにトイレットペーパーがスーパーの店
頭から姿を消し、一大社会問題になった。
公的な資料(石油天然ガス・金属鉱物資源機構、2020)によると、地表の
原油があと50年、天然ガス50年、石炭130年となっていて、化石燃料の
寿命はウランの115年と比較すれば少し長く、またこの統計が2020年な
ので、石油ショックが起きた1970年から見ると、原油の寿命は30年から
100年になったことになる。
一方、これらは地表から取れる特殊な化石燃料であり、本体(昔の動植物が地
下に堆積してできた化石燃料、シェールガスなど)の寿命はまだほとんど計算
されていないが、埋蔵量から見ると最低でも1兆トン程度とみられるので、原
油の寿命に関して整理すれば、石油ショックの時の報道は誤っていたと言える。
ところで、石油の資源の問題は、石油価格や供給の政治的問題、はては原発推
進との関係があるので、学問的に正しい数値が出にくいものである。学問的な
推定値を発表すると必ず各方面からバッシングを受けるので、学者はほとんど
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