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vol.50「一流に学ぶ、横綱を守り続ける強さの秘密とは?」

小松成美の伝え方の教科書-ノンフィクション作家に学ぶコミュニケーション術
「小松成美の伝え方の教科書 ノンフィクション作家に学ぶコミュニケーション術」 vol.50「一流に学ぶ、横綱を守り続ける強さの秘密とは?」 【今週の目次】 ============== 1. 成美のつぶやき └ 多くのファンを魅了した卓球・石川佳純の引退 2. 一流に学ぶ、横綱を守り続ける強さの秘密とは? └ 白鵬の「強さ」の概念を変えた、昭和屈指の大横綱 └ 白鵬が横綱を目指すためにまず始めたこととは? └  ライバルの突然の現役引退 └ 「3.11」角界からは一人も日本を離れなかった └  土俵へ上がり続けた白鵬を支えた人々 └ 「横綱への昇進は、宿命だ」 3. 小松成美の心に残る、あのフレーズ 4. お知らせ ============== 1. 成美のつぶやき 多くのファンを魅了した卓球・石川佳純の引退 2023年5月1日にインスタグラムで引退を発表した卓球の石川佳純さん。ロンドン五輪、リオデジャネイロ五輪、そして東京五輪と、オリンピック3大会連続でメダルをメダル獲得している石川佳純さんは、5月18日、東京都中央区の丸ビルホールで引退会見を開き、23年間の競技生活に別れを告げました。 7歳で卓球を始めた佳純さんに私が出会ったのは、彼女が中学2年生の頃でした。佳純さんは山口県の実家を離れ、大阪府八尾市にあるミキハウス卓球部で練習するため、八尾市の中学に通い、ミキハウスの寮で暮らしていました。13歳の彼女は、まだ背も小さく華奢でしたが、世界を舞台に戦う夢を言葉にしていたことがとても印象に残っています。 それから17年、引退会見場に凛々しい姿で現れた佳純さんは、少し声を震わせながらも、全力疾走で駆け抜けた現役時代を感謝と共に振り返りました。 ※石川佳純さんの会見全編はこちらで見られます。 「引退を決意した理由は自分自信、やり切ったと思えたから。晴れやかな気持ちで、今日を笑顔で迎えられることをありがたく嬉しく思っています」 「やり切った」の言葉通り、10代で日本代表選手に選ばれてから第一線で活躍した彼女は、引退を決意したのが2023年3月だったと明かしました。 WTTシンガポールスマッシュ(3月7~19日)を戦い終えた佳純さんは、その後の4月のWTTチャンピオンズ新郷、WTTチャンピオンズマカオで引退しようと決意したのだというのです。 会見では、その心境を語っています。 WTTチャンピオンズ新郷、WTTチャンピオンズマカオで対戦したのは、中国の陳夢選手でした。陳夢選手は佳純さんとジュニアの頃から対戦してきたライバルであり、友人でもありました。 「(彼女は)東京オリンピックのチャンピオンでもありますし、尊敬する選手でもあります。コート外ではすごく仲のいい友人でもあって、今回、2回連続で、そして最後の試合の相手が陳夢選手だったことに不思議な縁を感じました」 これで負ければ現役を去ることになる2回戦で陳夢選手と対戦した佳純さんは、ゲームカウント1-3で敗退します。 「試合が終わった後は涙が出てくるかと思ったんですけど、思ったよりも清々しい気持ちで、現地のファンの方に笑顔で手を振ることができました」 最も印象に残っている試合には、ロンドン2012オリンピック女子団体と世界卓球2017ドイツ混合ダブルスを挙げていた佳純さん。 特に銀メダルを獲得したロンドン五輪の準決勝・対シンガポール戦は、その光景も鮮やかなのだそうです。 「ゾーンに入ったというぐらい調子が良くて、今でも鮮明に覚えています」 2017年の世界卓球で吉村真晴との混合ダブルでス金メダルを獲得したこと、2022年の全日本選手権で、5年ぶり5回目の優勝を果たしたことなど瞳を輝かせて話しました。 「諦めないことの大切さ、チャレンジし続けることの大切さを卓球から学びました」 記者席に駆けつけていた日本代表の先輩でもあり、ロンドン五輪のチームメイトでもある平野早矢香さんの質問には涙声でこう答えました。 「最初のロンドンでメダルが取れたのは素晴らしい先輩の背中を見て育ってきたからです。そして素晴らしい後輩たちと戦って、追い抜くときはいいけど、追い抜かれるときは苦しいものもありました。でも頑張ることを諦めずに東京オリンピックの出場権を得られて、自分自身を少し褒めてもいいのかな、と思っています」 私をはじめ、多くの石川佳純ファンは、2024年に開催されるパリ五輪への出場を望んでいました。日本代表である彼女のプレーに声援を送れないことはとても残念ですが、不屈の精神で卓球界のフロントランナーであり続けた佳純さんの決断には、尊敬と拍手を手向けたいと思います。 近々メルマガで、石川佳純さんのことを書きたいと思います。ご期待ください。 2. 一流に学ぶ、横綱を守り続ける強さの秘密とは? 5月14日より、東京の両国国技館で五月場所が始まりましたね。 Netflixでは前代未聞の相撲ドラマ「サンクチュアリ -聖域-」が世界ヒットとなっています。

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  • これまでノンフィクション作家として、たくさんのトップアスリートやトップ経営者の唯一無二の「人生」を取材してきました。その経験をもとに、書籍だけでは書ききれなかった小松成美流のコミュニケーション方法や独自哲学を伝えていきたいと思います。経営に、スポーツに、文化に。多岐に渡って、学びあるコラムを配信して参ります。誰もが発信者となる時代に、是非ご参加ください。
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