今日、この原稿を書いている日、数時間前に日本にいる母の死を知った。
毎年2回は、仕事もかねて日本へ行き親と会っていたが、コロナが流行して以来3年、
実家には戻っていない。
3年前、日本に戻った時に実家にIPADを設置して、ロスに住む私とビデオ通話ができるようにしていたので、
3年間母の顔を拝んでいなかったわけではない。
何度電話しても、Ipadのスワイプができず、お互いに毎回イライラ。
「ボタンを押せ」と母に言っても、「ボタンとは、凸凹ありきのボタンじゃい!」と
タッチパネルを触れず・・・・
「ウインドウを開けろ」と言えば、父が窓を開けるという・・・
Ipadを持っていけばいいものを、新しく買った買い物カートを見せるために、
わざわざ、玄関に置いてあるカートのタイヤを雑巾で拭いて、リビングに持ってくるし・・・・
「これ見て!!」と母に見せられるものは、ほぼカメラに映らず・・・
下手すりゃ、カメラが反転していて、私はずーっと壁を見せられてたこともあった。
ビデオ通話で、何度も親子喧嘩をしたものだ・・・。
母は60代の頃からC型肝炎を発症し、3度のインターフェロンを経て肝臓が正常に動くようになった矢先に、胃がんになった。
それも除去する手術は成功し、胃が3分の1の大きさになってから体重は落ちたものの、口は達者で元気だった。
ただ、体は老いていくもので、くしゃみをしただけでも圧迫骨折するほどもろくなっていて、
骨折をして以来、体のあちこちが痛むらしく、痛み止めは欠かせなかった。
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