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NFTがスポーツ業界の課題解決につながる?太田雄貴さんと対談してみた

「アル開発室」サービスづくりとスタートアップの“今とこれから”をのぞけるメディア
NFTがスポーツ業界の課題解決につながる?太田雄貴さんと対談してみた こんにちは! 今日は、フェンシング選手であり、現在はWeb3プロジェクト「Sports3」を手がける太田雄貴さんとのTwitterスペース配信の書き起こし記事を掲載します。 Sports3は、太田さんが株式会社ドリコムとともに運営しており、Web3の技術によってアスリートの課題解決を目指しているそうです。 Sports3 Official Site ドリコムの担当者・戸高陸さんも参加し、NFTでいかに業界課題を解決していくかというテーマでお話ししました。 きせかえできるNFT「sloth」、一般販売中です。 sloth この記事の内容は、Twitterでの録音で聴くこともできます。 Web3の広がりが遅いのは「よく分からない」から 太田:けんすうさんがNFTに興味を持ち始めた頃に、僕は(ドリコム代表)内藤さんやベリロン(VeryLongAnimals)のAkimくんと一緒にいて、内藤さんが「けんすうを巻き込まないとNFTは広がっていかない気がするから何とか広げたいんだよね」とおっしゃっていて。 この一年間のNFT業界やWeb3の業界について、けんすうさんがどう思っているのかに興味があります。 けんすう:そうなるかなと思ってはいたんですけれども、やっぱり広がっていくのは本当に遅いなと感じています。 太田:けんすうさんは最初の段階から何がネックになると思っていたんですか? けんすう:足りない要素がたくさんあるんだと思います。まず、始めるのに概念の勉強が大変だし、文化的な壁も大きくて特殊な文化がありますよね。 アローリストだギブアウェイだとか言われてもよく分からないし、ベリロンを買ったらイケてると思われるけど、こっちのプロジェクトは全然イケてないとか、パッと見た感じでは評価が分からなくないですか。 価格も、こっちは50万円だけどこっちは1000円でも売れない、など全然違いますし、難しいですよね。 太田:本当に分からないですよね。たまたま(ナナメウエ代表)石濱さんと内藤さんがメンター的な存在だったので軸が固まったんですが、普通、そういう人が周りにいなかったら、全部一緒に見えると言ったら怒られちゃいますけど、「NFTなんてただのデジタル画像じゃん」と思ってしまいがちだなと。 けんすう:論理的に説明できる部分があまりないんですよね。「ベリロンって何で人気で何で高いんですか?」と聞かれても、よく分からないんです。 太田:内藤さんは「ミーム」だと当時言っていましたね。でも、ミーム的なノリに何十万も払えないですよね。 けんすう:そうですね。文化の流れや音楽、ファッションに近いものがあると思いますが、やはり理解しにくいです。 戸高:ブロックチェーンって思想ドリブンだったりするじゃないですか。パッと見よく分からないし、小難しいことを言っている人がたくさんいると思ったら、なんか長い絵のNFTが人気だとか、そういう難しさもありますよね。 けんすう:そうですね。Web3やNFTに特にすごいものがあるわけではなく、プロジェクト概要や目指しているビジョンでお金が集まっちゃったりするので、より話がややこしいなと思って見ていました。 太田:なるほど。 戸高:ChatGPT等のAIとの違いを感じるのは、AIは生産性を一気に向上させる側面があるので、マスアダプションがこんなにも早くなったんだと思っています。 一方、ブロックチェーンはあくまで技術インフラなので、消費者にとってのニーズが分かりにくいというか、現状そんなにないんですよね。 「あ、これブロックチェーンなんだ」と後から気付くような、インターネットのマスアダプションに近い形なんだろうなと思いながら、僕はこのWeb3界隈にいます。 けんすう:そうですね。デジタルデータの所有が課題解決にどう結びつくかで言うと、まだ皆さん困っていないので、まだ先の話かなと思っています。 太田:けんすうさんくらい思考があって先が見えていて、なおWeb3やNFTに張っているのは、未来予測的にどのような世界観になる、とかがあったりするんですか?あくまで予想だと思うんですけど、先に見える未来というか。 けんすう:(gumi代表の)國光さんという、Web3に詳しい人が言っていることに同意なんですけど、「デジタル空間とリアル空間の主従関係が、そろそろ逆転するだろう」って言ってて。僕も会社のメンバーとリアルで会ったのがまだ今年一回とかなんですよね。 ほとんどSlackとZoomでやり取りしているので、これもほとんどデジタル空間での付き合いといっても過言ではないし、LINEでの付き合いの方が多い人とかの方が、多いと思うんですよ。 そのうちVR空間とかが使いやすくなるとそっちによりいくので、それが起きてから、データの所有ってどうしようってなると思っています。 太田:けんすうさん的に、いつぐらいになるんですか? けんすう:正直、全然分からなくて、未来がこういう風になるというのは予測できますが、「いつ」かというのは難しいですよね。 太田:AIに関しては、ChatGPTの登場以降、世の中の関心と振れ幅がすごいですね。 けんすう:そうですね、だから、GPT-3がやばいと言われていたのは2020年ぐらいなんですよ。そのときはIT業界で話題になっていましたが、一般的にはまだ知られていなかったですよね。 GPT-3.5を使ったサービスが出てきても、一般向けにはまだまだでした。ChatGPTみたいなわかりやすいアウトプットが出た瞬間だったので、くるときは一瞬だし、それまでゆっくりですよね。 太田:コンシューマーに届くものになってくると、自分ごと化しやすくなるんですかね。 けんすう:そうですね、届くのは一瞬ですよね。 太田:今のメタバースはまだ過疎っていますが、フォートナイトとかのゲームの方が、デジタル空間上で目的があって良いと思うんですが、どの辺りでメタバースとゲームが合流するかが気になりますね。 ちなみにけんすうさんは、メタバースの定義はどう考えていますか? けんすう:私のメタバースの定義は、ゴーグルをつけることで身体感覚を得られるデジタル空間です。 太田:「レディ・プレイヤー1」とかの、ハードウェアをつけるか、脳に直接アクセスする感じですか。 けんすう:そうですね、そんな感じです。

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