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G7サミットは不人気首脳らの「孤独な心のクラブ」だったのか

国家権力&メディア一刀両断
永田町異聞メルマガ版      「国家権力&メディア一刀両断」 2023.05.25                   新 恭(あらた きょう) ----------------------------------------------------------------------     G7サミットは不人気首脳らの「孤独な心のクラブ」だったのか ---------------------------------------------------------------------- 広島に集まったG7首脳たちの会議について、ニューヨークタイムズのホワイト ハウス担当、ピーター・ベイカー記者は5月20日(米東部時間)の記事のなか で、「孤独な心のクラブ」と形容した。 彼らの自由社会はいま、深い政治的分断に直面している。ソーシャルメディア が普及したのはいいが、情報へのアクセスが容易になった分、人々が自分好み の情報を選択的に受け取ることによる偏向が進み、対立が広がった。 今のG7のリーダーはいずれも支持率があまり高くない点で共通している。ベイ カー記者は「愛されていない指導者たちが互いの国内問題について同情し、い かにして天の恩寵を取り戻すかについてアイデアを交換できる」場所がサミッ トだというのである。 シニカルな見方ではあるが、一面の真実は突いている。自分たちの支持率を上 げることに腐心している分断の時代の首脳たちが、互いの国内事情を忖度し、 助け合おうとしている姿。サミットはそれぞれに人気を取り戻すチャンスとな る。ベイカー記者はこう書く。 ◇世界の舞台で仲間たちと交流するために家を数日離れることは、打ちのめさ れた指導者にとって歓迎すべき安らぎとなり、歴史を形づくる政治家の役割を 堂々と演じるチャンスになり得る。◇

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