米国陣営鮮明化の功罪
今回日本の岸田総理が議長としてまとめた広島サミットでは、ウクライナ戦争を主眼に米国を柱とする西側陣営と、ロシア・中国との対立構図がいっそう強調されることになりました。このため、批判の的にされたロシア、中国からは議長国日本に強い不満が表明されました。
その一方で西側陣営を鮮明にした日本に対して、米国は経済面で日本に対してこれまでになく協力的で、半導体や新燃料車などの面で日本に大きなチャンスが到来しました。米国経済に対する最大の脅威が日本から中国に変わったことや、その中国に対して西側の最前線になる日本を強化する狙いもあります。
「米国の脅威でなくなった日本」
ジャパン・アズ・ナンバーと言われた時代から米国は 様々な形で日本たたきを続けてきました。自動車の輸出規制、内需拡大の強制、飛べない飛行機(三菱飛行機)などです。米国主要企業にとって、日本の企業が大きな脅威になっていたからで、政治的にこれを抑圧してきました。しかし、米国のターゲットが変わりました。いまでは中国が最大の脅威となりました。
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