▼ 第21号
2023/5/26
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有田芳生の「酔醒漫録」
*毎週金曜日発行*
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◆目次
1・「評言独語」──北朝鮮「拉致問題」はなぜ解決しないのか(下)
2・「酔醒漫録」──5月19日〜5月25日
3・「コメント力を鍛える」(7)
4・「書評」──『ハンナ・アーレント、三つの逃亡』(みすず書房)
★発売中の有田芳生著書★
・『改訂新版 統一教会とは何か』(大月書店 2022/9/21発売)
http://www.otsukishoten.co.jp/book/b610995.html
・『北朝鮮 拉致問題 極秘文書から見える真実』(集英社新書 2022/6/17発売)
https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-721217-4
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1・「評言独語」──北朝鮮「拉致問題」はなぜ解決しないのか(下)
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▼私が「これでは拉致問題は解決しない」と確信したのは、参議院の拉致問題等に関する特別委員会で質問した 2022年6月8日 だった。そこには「家族会」「特定失踪者会」から参考人が参加した。「家族会」とは拉致被害者の家族で組織され、1997年に横田滋さんが初代会長に就任している。「特定失踪者会」とは、一般には何ともわかりずらい名称だが、単なる「失踪者」ではなく、北朝鮮に拉致された可能性を排除できない人たちを指している。もっとも「拉致された可能性を排除できない」と言っても、濃淡はまちまちで、曽我ひとみさん が政府も確認できていなかった拉致被害者だったことが2002年に明らかになり、「もしかしたら」と「失踪者」=行方不明者(年間8万人ほどいる)の家族が申告したケースも多かった。拉致特別委員会に出席したのは、飯塚耕一郎「家族会」事務局長と竹下珠路「特定失踪者会」事務局長だ。
▼私は質問のテーマを「拉致被害者の生存情報が明らかになった場合の拉致被害者家族会・特定失踪者家族会の対応」とした。念頭にあったのは、……
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