さて、m3という医者向けのニュースサイトで、私について書かれていた。
「朝日新聞に彼のインタビュー記事が載ってましたが、医師なのによくもま~臆面もなくしゃべれるものだと思いましたが、実は彼は糖尿病が有り、
血糖値が600を超える事もよくあるそうで、血圧も常時200を超えていて降圧剤を使うと気分が悪くなり放置しているようです。
こんな輩が医療記事を書いてるなんて詐欺まがいですよ。こんな彼をホイホイ持ち上げているマスコミの程度は酷いものです。
以前から彼の図書で、血糖値は高くても良い、コレステロール値は高い方が良いとのたまってたので、どこを根拠にこんな意見を述べてるのか不思議でしたが、今回の一件で自分の体の事を述べていると判りました。
このままで何時まで持つやら、いつ脳卒中になってもおかしくありません」
という投稿を載せていた、
それに対して会員の医師の183人が賛成、反対は6人だった。
この人もそうだが、日本の医者というのは、カッとなると読解力が飛んでしまい、相手を一方的に非難することもよくわかった。これでは患者さんが薬が合わないと訴えても、なんの根拠があってやめるのだと医者が怒り狂うのもよくわかる。
「血糖値が600を超える事もよくあるそうで、血圧も常時200を超えていて降圧剤を使うと気分が悪くなり放置しているようです」というが、600を超えた時は運動をして300まで下げ、血圧も170まで薬を飲んで下げているし、放置しているわけではない。今の基準が厳しすぎると言っているだけで、私がまったく放置していると言った覚えはないし、その記事は見つけられなかったが、一応、記事のチェックはしているはずだ。日本語も読めない奴が医者をやっているだけで恐ろしい。
たとえば、私が木村盛世さんとやっているYoutubeでの発言を批判して、23年も腎臓内科をなさっている先生が「たまたまYoutubeで見かけましたが、透析はしなくて良いものを金儲けでやっているとか、週1で十分ではないかとか、トンデモ理論を振りまいていて驚きました。
https://www.youtube.com/watch?v=sLjGd57Wzl0
受験のカリスマとして有名な方と認識してましたが、影響力があるだけに調べもせず適当な言説を振りまくのは、一般の方にとっても悪影響かと思います。」という意見を書き、それに対して賛成540、反対22だった。
このYoutubeを見てもらってもわかることだが、私も木村さんも透析そのものを否定しているわけでなく、安易にやりすぎることを批判しているのに、それに対してカッとなった反応をする。
しかしながら、日本が世界でいちばん、軽い腎障害でもすぐに透析するのは事実であるし、海外経験が長く、娘二人もアメリカで医者をやっている木村先生も認めるところである。
調べもせずに適当な言説を振りまくというが、23年も腎臓の専門医をやっているのなら、海外ではどのレベルから透析をやるのかくらいむしろ調べていないことにぞっとする。
あるいは、日本の腎臓学会や透析学会はeGFR がいくつ以下から透析を始めた場合がいちばん生存曲線がいいという大規模比較調査をやっているのだろうか?
正常よりちょっと落ちるくらいでも透析をやったほうがいいのかもしれないが、週2回と3回で生存曲線がほとんど変わらない(これも調べていないだろう)のなら、2回のほうが患者さんの負担が少ないという発想はできないのだろうか?
調べもせずに適当な言説というが、調べもせずに無駄なことを押し付けるなら、そちらのほうが悪影響だ。
まともに臨床をやっている医者もいるようで「老人施設などでは、eGFR < 20 以下でも安定した生活がおくれている方がある。個々人の運動量や生活環境によっても透析回数は変化しうる。とんでも理論とまでは言えないように思う。」という意見もあったが、私の臨床感覚にはそのほうがあっている。
「その前に腎臓学会、透析学会に出てきて、居並ぶ専門家との議論に参加せよ、専門家に対して自分たちの主張を述べ説得してみよ」という意見もあったが、呼んでくれればいくらでも行く。何度となく、公開質問状を出して、返事をしないのは専門医たちのほうだ。ついでにいうと、このような彼らの信念は大規模調査から出たエビデンスによるものではなく、海外のデータとか、これまでの慣例からの彼らの信念だ。宗教的な信念をもっている人には説得は不能だ。
Youtubeなどで公開討論をするならいくらでも受けて立つ。説得は不能でも、彼らに反論させない自信はある。
専門家でもないのにという意見もあったが、専門分化して総合診療のできない医者のほうが高齢者にははるかに迷惑だ。
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