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はじめに
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米紙ニューヨーク・タイムズは24日、ロシア・モスクワのクレムリン(大統領府)がドローンにより攻撃されたことについて、ウクライナ当局により攻撃が計画された可能性があるとのアメリカ当局の分析を報じた。
さらにアメリカのバイデン大統領はロシアを必要以上に刺激する攻撃で、情勢が悪化するリスクがあると懸念しているという。
ニューヨーク・タイムズは、米政府関係者の話として、ウクライナの特殊部隊か、無人機による攻撃を実施した可能性がると伝える。
工作員の中には、ウクライナ政府の指示を受けずに独立して行動するメンバーもいるとされ、ゼレンスキー大統領や政府高官が計画を知っていたかどうかは、不明だという。
米政府内では当初、無人機による攻撃が、ロシアによる”自作自演”という可能性が上がっていたものの、米国側がロシア当局者の会話を傍受したところ、ドローンの侵入に驚き、ウクライナを非難するような会話であったため、自作自演ではないと判断。
また、ロシアの民族主義的思想家の娘が車の爆発で死亡した事件や、ウクライナ侵攻を支持するブロガーの殺害事件、あるいはロシア産天然ガスをドイツに供給する海底パイプライン「ノルドストリーム」で昨年9月に起きたガス漏れについても、ウクライナ側が関与した可能性があるとみているという。
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G7広島サミット閉幕 G7の歴史 G7からGゼロへ 多極化・分極化・多様化する世界
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被爆地である広島市で開かれたG7広島サミット(先進7カ国首脳会議)は最終日の21日、ウクライナのゼレンスキー大統領との討議などを終え、閉幕した。
岸田文雄首相は、平和記念公園で議長国記者会見を開き、首相自らが提唱する「核兵器のない世界」の実現への決意をG7の首脳らと共有したと述べる。
さらに、核軍縮・不拡散に向けた首脳文書「広島ビジョン」の発出を成果に上げ、
「世界80億の民が全員広島の市民となったとき、この地球上から核兵器はなくなる。私はそれを信じている」(1)
と訴えた。
首相は会見で、ゼレンスキー大統領のサミット参加により、軍事侵攻を続けるロシアに対し、G7とウクライナによる揺るぎない連帯を示すとともに、法の支配に基づく開かれた国際秩序を堅持する重要性を世界に示すことができたと強調。
広島サミットの参加国は、G7を構成するカナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、イギリス、アメリカの7カ国と韓国、オーストラリア、南アフリカ、ASEAN(東南アジア諸国連合)、IAEA(国際原子力機関)、WHO(世界保健機関)、国際連合開発計画(UNDP)など8カ国・機関が招待された。
来年のG7サミットはイタリアの南部プーリア州で開催される。
目次
・G7の歴史
・多極化・分極化する世界
・多様化する世界 Gゼロへ
・G7の歴史
G7は1970年代の経済危機をきっかけに発足した。
1970年代前半、世界はブレトンウッズ体制の下の金・ドル本位性が崩壊し、国際金融制度が混乱に陥る。また1973年には石油危機が勃発し、西側諸国は第二次世界大戦以降、最大の危機に直面。
すでに1960年代から、10カ国蔵相会議(G10)や国際経済銀行(BIS)の月例会合が開かれる形で、西側の主要国の協力体制が組織されていった。
このうち、あとにG7となるグループは、1973年にアメリカのホワイトハウスで開かれたアメリカ、ドイツ、イギリス、フランスの主要4カ国の蔵相のグループ会合がもととされる(2)。
翌年には、日本を加えた5カ国蔵相会議(G5)が形成され、1975年にフランスのランププイエで開かれた首脳級が参加した第1回のサミットは、イタリアを加えた6カ国でスタート。
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