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馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」
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第622号(2023/5/28) 「今回は」短期で終わった日経平均の「正常化」/米雇用などの悪化を確認する週か
この週刊「世界経済・市場花だより」は、めまぐるしく変化する世界の経済や市場の動きなどについて、ブーケ・ド・フルーレット馬渕治好が、わかりやすく解説します。
※ 自主開催セミナーの予定です(カッコ内は、現時点でのお申し込み数/定員、です)。残席は、10を下回った場合に表記します。
6/3(土)浅草 満席となり、受付を締め切りました
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6/7(水)内外投資家から見た、日本の企業経営への疑義(オービックビジネスコンサルタント主催)(無料)
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☆過ぎし花~先週(5/22~5/26)の世界経済・市場を振り返って
<日経平均の「正常化」は、「今回は」短期で終わった、週末にかけては半導体関連の株価が上昇、市場全般には「上昇感」乏しい、為替は米ドル高と円安が進んだ>
(まとめ)
先週は、5/23(火)後場から5/24(水)にかけて、買われ過ぎていた日経平均が、特にさしたる材料なく、下落しました。しかしこうした「正常化」の動きは、(先行き大きく生じると思いますが)「今回は」短期間で終わり、再度買われ過ぎを膨らませる動きに向かいつつあります。
米国では、エヌビディアの好決算を契機に同社の株価が高騰し、それが日米の半導体関連株全般に波及しました。ただ、日米の株式市場全体を見渡すと、全般に「上昇感」が乏しく感じられます。
外国為替市場では、米ドル高と円安が同時進行し、米ドル円相場は1ドル140円台に乗せました。米ドル高の要因として、連銀高官のタカ派的発言が取り上げられていますが、過去の「米政策金利上昇→米ドル高」という展開は今後は影を薄め、「米政策金利上昇→既に悪化している米経済は一段と悪化→米ドル安」という推移が次第に色濃くなると考えます。
(詳細)
先週は、5/23(火)後場から、日経平均株価が崩れ始めたことが、目を引きました。
そうした株価下落の材料として、この日に、経済産業省が、外為法に関する省令を改正し、事実上中国向けの先端的な半導体の製造装置などの輸出を規制する、と発表したことが、悪材料だと唱えられています。しかしそうした省令改正については、経済産業省が既に3月末にそうしたことを行なうと公表していたため、まったく驚きではなく、これが株価下落の材料だと決めつけることには、違和感があります。
では、なぜ株価が下落したかと言えば、これまでの日経平均の上昇が行き過ぎであったため、自然とその「正常化」が生じただけでしょう。
ただ、こうした「正常化」は、「今回は」短期間で終わってしまい、週末にかけての株価は、再度買われ過ぎが再燃する動きを示し始めました。それでも先行き、大きく日経平均の反落が生じる局面が、再来すると見込みます。
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