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維新の台頭の根本原因は、維新が「ヤンキー風」だから。でもヤンキー政治は「気合い」があっても、確実に国を滅ぼします。

藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
昨日、維新の昨今の台頭には、与党自民の総裁が、ひたすら臆病な単なる日和見主義の単なる「お利口さん」に過ぎない岸田文雄が「リーダー」になってしまい、多くの国民がうんざりしてしまっているという背景がある、というお話をしました。そして一方で、「維新」の中に多くの国民が、岸田風の正反対の「ヤンキー気質」を見いだし、それが魅力的だと感じ始めている、という点を指摘しました。 このお話もう少し具体的に言うと、例えば、次のように言うことができます。 大阪都構想については、「維新」にしてみれば、次のようなノリで主張してるのです。 「今、大阪がアカンのは、古い体質が残ってて、『お利口さん』の役所の奴らとか古い自民の奴らがろくに仕事もセンと、ふんぞり返ってるからや。そんな大阪に『気合い』を入れて、どーんと成長させるためやったら、古い役所の仕組みを言ったん全部ぶっ壊して、新しいもんにしたら、それでええんや!!」 というヤンキーノリです。 つまり、「今大阪を支配してるのは、権力に群がる『お利口さん』達だ、そんな状態を俺たちがぶっ壊せば、大阪が発展するんやぁ!」というのが「維新」のノリなのですが、実際の世の中は、そんな漫画みたいな話とは全然違うのです。 「維新」のヤンキーノリの人々の頭の中には、世の中には「既得権益に群がるお利口さん達」と「そんな奴らをぶっ壊す、ヤンキー」の二種類しかいないということになってるのですが、実際の世の中は、その二種類の他に「真面目な政治を実践しようとする人々」という第三の人々がいるのです。 だから、我々学者は、そんな「真面目な政治を実践しようとする人々」を代弁して、次のように、維新の人々に答え続けたのです。 「いやいや、「維新」の皆さん。少し落ち着いてください。政治は気合いだけじゃ国を滅ぼします。中身を見て判断せねばなりません。都構想は、事実上、大阪市という政令指定都市を廃止し、解体するものでしかありません。そんな事をやると、大阪、西日本を発展させるメインエンジンである「大阪市」が失われるだけです。そうなれば大阪の衰退は確実になるでしょう。」

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