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★´ 星空入門 第961号 ━━━━━━━━━━━━━ May 31,2023 Y.Iwaki
【星々の神話】 ハデスとペルセポネー
【話題解説】 かぐら、重力波観測再開
【宇宙の疑問】 重力波
【太陽系外縁部】共工(きょうこう)
【NGC天体】 NGC6652
【太陽系の衛星】天王星第13衛星ロザリンド
■ 星々の神話 ----------------------------------------------------------
【ハデスとペルセポネー】
冥府の神ハデスはペルセポネーに恋をし、花を摘んでいたペルセポネーを略奪
して、地下の国に連れ去りました。
そして、ハデスは、 ペルセポネーの父親であるゼウスのもとへ求婚の許可を貰い
に行くが、ゼウスはペルセポネーの母親であるデーメーテル(おとめ座)に話を
つけずに結婚を許しました。
ところが、地下の国では、ペルセポネーが、母と地上を恋しがって、来る日も
来る日も泣き続けていました。
一方、オリンポスではペルセポネーが行方知れずになったことを不審に思った
母デーメーテルが、太陽神ヘリオスから、ゼウスとハデスがペルセポネーを冥府
へと連れ去ったことを教えられ、怒った女神デーメーテルはゼウスの元へ抗議に
行きますが、ゼウスは取り合わず「冥府の王であるハデスであれば夫として不釣
合いではない」と言い放ちました。
これを聞いたデーメーテルは娘の略奪をゼウスらが認めていることに怒りを新た
にし、オリンポスを去って地上に姿を隠します。
デーメーテルは、大地の豊穣を管掌する大女神であったため、彼女がオリンポス
を去った事によって、地上に大規模な不作や凶作をもたらしました。
そこで、ゼウスはデーメーテルに娘の帰還を約束しますが、ペルセポネーが冥
府にある間、食物を一切、口にしていないという条件をつけました。
そのペルセポネーは、冥府では一口の食物も口にしていませんでした。
しかし、ヘルメスがゼウスよりの使者として訪れ、彼女の地上への帰還を伝えに
来たとき、うっかりしてハデスの勧めを受け入れザクロの実を4粒(3粒ないし
6粒ともいわれる)食べてしまいました。
ハデスの支配する冥府では、そこの食物を食べたものは客として扱われたこと
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