長期ヴィジョンに則った経済戦略
米国では国家情報機関(NIC)が2019年4月に、「グローバル・トレンドGT2040」を発表し、バイデン大統領はこれをもとに施政方針演説を行いました。この長期ヴィジョンでは中国を中心とするアジアの台頭を予想し、パックス・アメリカーナが消滅し、「普通の国」の中のトップになり下がる米国の姿を描いています。
バイデン大統領は、専制主義中国の支配ではなく、米国が引き続き民主主義体制の旗頭として世界をリードするべく、戦略的に動く必然性を訴え、その後中国の台頭を抑え込む戦略を強めることになります。日本はこうした長期ヴィジョンを持たずに目先の利益で動いていると、経済力の低下を止められないばかりか、世界の流れに乗り遅れるリスクがあります。
「米国が描く2040年の世界」
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