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選挙協力をめぐる自公の交渉決裂に漂う芝居臭さ

国家権力&メディア一刀両断
永田町異聞メルマガ版      「国家権力&メディア一刀両断」 2023.06.01                   新 恭(あらた きょう) ----------------------------------------------------------------------     選挙協力をめぐる自公の交渉決裂に漂う芝居臭さ ---------------------------------------------------------------------- 「早ければ6月中」「いや秋の臨時国会冒頭」と衆議院解散についての噂が乱 れ飛ぶなか、自民党と公明党の選挙協力をめぐる亀裂が、目下の政治報道の焦 点となっている。 言うまでもなく、「10増10減」の改正公職選挙法によって5議席増える東京の 小選挙区の件だ。公明党は現在1議席を持っているが、それとは別にもう1議席 ほしいということで、新設される東京28区に目をつけた。 ところが、ここに別の候補予定者がいる自民党は、いくら頼んでも頑として受 けつけない。業を煮やした公明党は、それなら擁立を断念する代わりに、東京 では自民党候補をいっさい推薦しないと言い出した。選挙協力を基盤とする自 公連立体制は大揺れである。 もちろん、自民党の譲歩を引き出すための公明党お得意の脅し手法には違いな い。昨年の参議院選を前にした自公間の揉め事も、まさに「相互推薦」の損得 勘定をめぐるものだったが、それならもう選挙協力はやめだと公明党が強硬姿 勢を示したとたん自民党側が折れ、なんと菅義偉前首相が水面下で動いて、合 意した経緯がある。 ただ、昨年といささか事情が異なるのは、統一地方選で日本維新の会が躍進し、 野党第一党、さらには政権獲得にまで野望を膨らませていることだ。

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