[1] 市況展望 (執筆日時:6月1日 深夜2時)
いつものように市況を展望します。
最初に、昨今の日経平均株価の動きについて
述べてから、現時点における基本戦略について
考えていきます。
5月は、いよいよ日経平均株価が4月までの
「29,500円までのボックス圏」を上に抜けて、
33年ぶりの高値を付けてきました。5月31日
までの高値は、29日に付いた「31,560円」です。
2021年に2回付いた高値の「30,800円弱」を
はっきりと上に抜けました。
5月1日配信のこのメルマガで、
「日経平均株価がここからさらにもう一段の
高値を付けにいく可能性は充分にあるとも考え
られます。」
と述べましたが、それが現実のものになって
きたということです。
しかしながら、そのメルマガでは「高値警戒」
を呼びかけ、もし大相場があっても、「1回転
は見送る」というのを基本戦略としました。
それは、5月1日の時点では、アメリカの
金融不安がまだくすぶっていましたし、何と
いっても、6月1日~5日を期限とする
「アメリカの債務上限問題」が火種になって
いましたので、「高値警戒を怠れない」という
判断をしていたからです。
もしも「アメリカの債務上限問題」が暴発
すれば、リーマンショック級の大暴落もあり
得ると考えられたため、やはり高値を追う
のは賢明ではないと考えたのです。
29,000円を超えた水準から買いに入って、
もしかして大暴落があったら、目も当てられ
ないからです。
しかしながら、ここにきて、「アメリカの
債務上限問題」は事なきを得ました。
それを織り込むようにして、日経平均株価
が5月29日に最高値を付け、NYダウも5月
26日には反転上昇する展開となっています。
(30日のNYダウの終値は、前日比で50ドル
ほど安くなっています。31日のNYダウも、
前日比で100ドル以上安くなっています。)
アメリカの政府やFRB、特にイエレン
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