第265号(2023年6月2日号)
『最後の調停官 島田久仁彦の無敵の交渉・コミュニケーション術』
はじめに:
いつもメルマガをお読みいただきありがとうございます。
さて、今週号の内容ですが、まず【1】の
『無敵の交渉・コミュニケーション術』のコーナーでは、
引き続き【効率的な情報の収集法】についてお話しします。
初回となった先週号では3つのインテリジェンスのスタイルについて触れ、
特にヒュミントに重点を置くお話をしました。
そして最後に私が多用するOperation Dinner-Outについて触れましたが、
今回はその中身と効用についてお話しします。
その注目の内容は、本編をお楽しみに♪
次に【2―国際情勢の裏側】ですが、今週も盛りだくさんな一週間でした。
一つ目は【北朝鮮による“人工衛星”打ち上げ】です。
5月最後の日の朝。
ニュースは北朝鮮による“人工衛星”発射によるJ-Alertで埋め尽くされていました。
沖縄近海に向けて撃ちあげられ、当該地域の皆さんに避難を呼びかける内容でしたが、
私たちが通勤・通学のために家を出るころには、J-Alertは解除され、また普段通りの一日が始まりました。
これまでにも“人工衛星の打ち上げ”が北朝鮮から通告され、その都度、
『人工衛星と呼ばれるものは、実際にはICBMである』と発表されていますが、どうも今回は“失敗”したようです。
世界分断の背後で北朝鮮が核兵器および弾道ミサイル技術を加速度的に発展させているのは確かなのですが、
今回も何とも言えない違和感に苛まれています。
その違和感については、【2‐国際情勢の裏側】のコーナーでお話しします。
二つ目は【New Stage of War in Ukraine】についてです。
G7広島サミット開催前後にウクライナがロシアに対する反転攻勢に出るとのニュースが幾度となく流れました。
その前にはドローン2機によるクレムリン宮殿への攻撃や、
ロシア国内における爆発の連鎖、
ロシア軍機の相次ぐ墜落などが報じられ、ロシア軍の弱体化が印象付けられました。
バフムト攻略に携わっていた民間軍事会社ワグネルの代表であるプリコジン氏が激しい口調でロシア軍を非難する映像も、
世界に大きなショックを与えました。これもまたロシアの戦略がうまく行っていないことを印象付けるのに役立ちました。
しかし、本当にロシア軍は弱体化し、ロシアの敗退に向かっているのでしょうか?
ここでもまた大きな違和感を抱いています。
この問題についても“違和感”をテーマに【2‐国際情勢の裏側】でお話しします。
三つ目は【先週末に実施されたトルコの大統領選挙の決選投票】です。
28日に決選投票が開催され、現職のエルドアン大統領が再選されました。
国際情勢的には、トルコ国民は安定を選択したことになりますが、NATOメンバーでありながら、
ロシア・中国とも近しい独自路線を走るスタイルは、この分断強まる世界において混乱要因になるかもしれません。
今後の動静についてはまだ予測もできませんが、トルコ政府とは近しいので、しっかりとウォッチしておきたいと思います。
今回のメルマガも長くなりましたが、どうぞ最後までお付き合いくださいね。
それでは今週号、スタートします★
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