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ジャニーズ問題の原点と闇/有田芳生の「酔醒漫録」第22号

有田芳生の「酔醒漫録」
▼ 第22号 2023/6/2 ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 有田芳生の「酔醒漫録」 *毎週金曜日発行* ━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆目次 1・「評言独語」──ジャニーズ問題の原点と闇 2・「酔醒漫録」──5月26日〜6月1日 (映画)──『70歳のチア・リーダー』、『ディア・ピョンヤン』、セルゲイ・ロズニツァ監督 (読書)──鈴木聖子『掬われる声、語られる芸』、『週刊朝日』休刊 ★発売中の有田芳生著書★ ・『改訂新版 統一教会とは何か』(大月書店 2022/9/21発売) http://www.otsukishoten.co.jp/book/b610995.html ・『北朝鮮 拉致問題 極秘文書から見える真実』(集英社新書 2022/6/17発売) https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-721217-4 ━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1・「評言独語」──ジャニーズ問題の原点と闇 ━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼「ジャニーズ問題」とは、芸能界やテレビ業界で知られていたものの、タブーとして封印されてきた少年タレントに対する性的暴行事件である。私がテレビのレギュラーコメンテーターをしていたのは、1995年3月から2007年9月28日までの約12年半である。最初はオウム事件へのコメントだったが、事件が落ち着いて平常の番組になってくると、芸能ネタについてもコメントするようになった。都はるみさん やテレサ・テンの取材をしていたので、キャスターの草野仁さんから「残ってくれ」と言われたのがきっかけだった。そこでジャニーズ問題を知ることになる。きっかけは1999年の『週刊文春』だった。同誌の編集長でのちに社長になる松井清人さんは、ジャニーズ報道が名誉毀損で訴えられたころ、ジャニーズ事務所に呼び出されている。そこに……

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  • 有田芳生の「酔醒漫録」
  • 2000年からブログに日記を書いてきました。思いは「私家版現代史の記録」です。「日記は書いておかないと不安なんだよ。忘れてしまうと消えてしまうから、自分が生きていて、あのころはどうだったというのを忘れるのが不安なんだよ」(渡辺京二『幻のえにし』)。同感です。私が綴るのは、メディアを中心に仕事をする一個人の眼から見た世界と日本です。「酔醒」は、酔ったり醒めたりという意味で、中国の「梁書」に記述されています。「漫録」は随筆の意味です。人生は、酒を飲まずとも「酔ったり醒めたり」の繰り返し。同時代に生きる皆さんにリアルな情報を提供、共有し、しなやかで強靭な精神をお互いに涵養していきたく思います。
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  • 毎月 第1金曜日・第2金曜日・第3金曜日・第4金曜日(年末年始を除く)