こんばんは!
年金アドバイザーのhirokiです。
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1.なぜ本来の年齢より早く年金を貰う事もできるのか。
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年金は支給開始年齢に達しないと貰えないものですが、60歳以上で年金の受給権を持ってる人は支給開始年齢より前から受給する事が出来ます。
これを年金の繰上げと言います。
本来は決められた年齢に達してからじゃないと年金は貰えないというのが通常なのですが、昭和36年4月の国民年金が始まって以来、そんな裏技的な事が可能となりました。
以前その経緯は話したのですが、簡単に言うと昭和36年4月に国民年金が始まった時に国民年金というのは65歳から貰うものでした。
国民年金自体は今も昔もベースは65歳からなんですね。
しかし、当時の厚生年金というのは60歳から受給する場合がほとんどでした。
どうしてその違いがあるかというと、主に自営業を対象とした国民年金は「定年」という概念は無かったので、働こうと思えばいつまでも働くというのが普通でした。
農家が多い時代は、家族全体で農業を営んでいたので祖父母や子供であっても家族みんなで農業を頑張っていたというのはよくありましたよね。
いつまでも働けるからっていつまでも年金貰えないわけにもいかないので、65歳から貰えますよという事にしました。
余談ですが、老齢年金という呼び方と退職年金という呼び方が存在しますが、前者は一定の年齢になると貰える場合が老齢年金。
退職しないと貰えないのを退職年金と呼びました。
国民年金は65歳になれば貰える年金なので老齢年金です(厚生年金も在職してても貰えるようにした昭和40年改正から老齢年金の性格になりましたが)。
公務員が受給する年金は退職年金と呼ばれていましたが、特に昭和61年3月31日までの制度は退職しないと貰えないものだったからです。
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さて、厚生年金は概ね55歳から60歳あたりが定年になっていたので、そのために国民年金より早めに年金が受給できるようになっていたわけです。
今から60年くらい前までは、全就業者の中で農業をやってるのは40%ほどいましたが、徐々に経済成長と共に雇用されるという働き方が多くなっていきました。
会社で働くというのは、高齢になれば働く能力が低下するから退職してもらうという事で定年という制度を設けています。
工業化が進んで世の中は豊かになりましたが、労働者にとっては労働が提供できなくなってしまったら弾き出される厳しい世の中になってしまいました。
高齢になって雇用されなくなると収入が無くなるから貧困になりかねない…
そのような資本主義の欠点を補うのが年金でもあるんですけどね。
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