選挙の具にされた少子化対策
異次元の少子化対策を打ち上げる岸田政権。その歳出規模は3兆円を超えると言います。少子化担当大臣を据えて何年もこの問題に取り組んでいますが、少子化を食い止めることができません。昨年の出生者数は77万人余りと、ついに80万人も割り込み、明治の時代に逆戻りしました。政策に効果が出ないと、その規模を膨大にする発想はアベノミクスと変わりません。
しかも、その財源には触れず、この恩恵にあずかる人の数を増やすことに余念がありません。資産家にも、高校生の子供を持つ高齢世帯にも児童手当を支給し、学費の補助をします。解散総選挙の時期を探る岸田政権にとって、少子化対策の成果よりも、選挙へのプラス効果がより重要なようです。
「少子化の原因を明かせ」
病気を治すにはその原因を正しくつかみ、そのうえで処方箋を書くのが医者の仕事。病気の原因がわからないまま、ただ薬を大量に与えても病気は治りません。むしろ薬の投与過剰で副作用が出るリスクがあります。現在日本で進行する少子化の原因を政府は正しく診断できているのでしょうか。
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