☆セクシー心理学ＧＯＬＤ　第721曲～時間のオリを作れ！☆

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 　セクシー心理学ＧＯＬＤ　　　２０２２－０６－０７ 　第721曲 　　　　　　　　　　　時間のオリを作れ！ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ こんにちは。ゆうきゆうです。 今夜は、女医と青年の会話で、こんな話をお届けします。 ◆　余分なものから離れる技術！ 女医「女医です！」 青年「せ、青年です…！」 女医「さて、あなたは集中して仕事や勉強できている？」 青年「うっ…！　そこまで集中できてるとは言い難いかもしれません…」 女医「では今夜は、そんなあなたのために、とてもとても重要なテクニックを 教えましょう」 青年「な、なんですか!?」 ◆　集中のためには時間を決めよ!? 女医「そもそも、集中できないときって、どんなことをしている？」 青年「うううっ…。ついスマホを見たり、メッセージをチェックしたり、また はマンガを読んでしまったり…」 女医「そうね…。そんなときに大切なのはたった一つ」 青年「たった一つ…？」 女医「『時間のオリを作る』ことよ！」 青年「時間のオリ!?」 女医「そう。ただ漠然と『集中しよう』とか『関係ないことをしちゃダメだ』 なんて考えるのではなく、明確に『時間のオリ』を決めるの」 青年「ど、どういう意味ですか…!?」 女医「実は神経科学者のＳ・Ｈ・アハメドらは、ラットを対象にして、ＡとＢ の２グループに分けて、こんな実験を行ったの」 青年「な、なんですか…？」 女医「まずはＡ。一日６時間に渡って、レバーを押せば自由にコカインを飲め るようにしたの」 青年「コカイン…!?」 女医「そう。すると当然のごとく、ラットはひたすらコカインを求め続けるよ うになり、摂取量はどんどん増え、すさまじく依存していったわ」 青年「そ、そうでしょうね…」 女医「そしてＢとして、今度は一日１時間だけ、レバーを押すとコカインが飲 めるようにしたの」 青年「１時間…？」 女医「その結果、何日たっても、そこまでレバーを押してコカインを求め続け るようにはならなかったの」 青年「えっ…!?」 女医「１時間であっても６時間であっても、どっちであっても依存するように 思えない？」 青年「そ、そうですね…」 女医「でも実はそんなことはなくて、明確に時間を定めることで、そこまで依 存しない状態を作れるの」 青年「時間を決めるだけで、依存しなくなる…！」 ◆　ゲームは一日一時間！ 女医「ラットの結果が人間にそのまま適用できるわけじゃないけど、これって 大きなヒントになる気がする。たとえばはるか昔、テレビゲームが流行ったと きに、こんな標語ができた」 青年「えっ…」 女医「『ゲームは一日一時間』！」 青年「ああ、自分も親にそんな感じで決められてました」 女医「でしょうね…！　とにかくゲームは一日一時間。これってこの実験から 考えると、すごく意味のある規制だったわけ」 青年「は、ははぁ…」 女医「他にも中国はゲーム依存症にとても厳しくて、未成年は週に3時間まで しかプレイできない、という規制も存在する」 青年「そうなんですね…！　とっても厳しいですね…！」 女医「とはいえ規制をくぐり抜けてプレイするため、ゲームのアカウントを新 規に購入する若者もいるため、さらにそれも取り締まるなどの戦いが続いてい るようよ」 青年「ははぁ…。うちもこっそりゲームしようとしてましたから、どこも似た ようなもんだなって思いました」 女医「そうね…。何にせよ時間を区切るというのはとっても重要。これがもし 『ゲームは一日に敵を100体倒すため！』とか『一日に5レベル上げるまで！』 とかだったら、どう思う？」 青年「判定も難しいですし…。特にレベルがないゲームをプレイする人や、敵 を倒さないでダラダラ遊ぶ人も増えるかもしれません…」 女医「そうでしょう。結局、内容よりも、『時間』などで総量を決めてしまう のが一番有効なのかもしれないわ。誰にとっても分かりやすいしね」 青年「で、でも…。それだったら、最初から『やらない』ことにしたらどうな んでしょうか…？」 女医「もちろんそれは理想だけど…。できると思う？」 青年「できないです（断言）」 女医「だよね。だから間を取る形で『時間』に設定しているの。時刻を明確に 定めて、集中を乱す行為や依存になりそうな行為を、その時間の『オリ』に入 れる。これこそが最強なのよ」 青年「時間のオリって、そういうことだったんですね…」 女医「そしてこれは、ゲームに限らず、すべての集中を乱す行為について言え るわけ」