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2023年6月7日:深層学習型AIがもたらす仕事と生活の革命
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著者:システムズリサーチ:吉田繁治
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最高峰の名人位のタイトルを奪取したあと、ベトナムのダナンで、棋聖位の防衛に臨んでいるのは藤井聡太です。Abema TVの中継を見ています。当方の低い技倆でも、藤井聡太のAIの読みを超える手を指すことがある戦いをリアルタイムで見るのはいい時間です(6月4日)。
勝つか負けるか、の興味ではない。AIが示す推奨手(点数つき)と比較して、藤井聡太の指す手を見るのがおもしろい。
藤井聡太は、90%くらいはAIが示すベストの手を指します。トップ棋士の対戦で8割を超える勝率を、15歳から5年続けています。8つのタイトル戦では、確か、連続で13回勝っています。いずれも新記録。
トッププロの勝敗は、その日の体調の差かと思えるくらいの微差です。こうしたなかで、五輪決勝の100メートル走での、常時優勝を想定すれば、藤井聡太がイメージできるでしょうか。野球の万能選手、大谷に似ています。
【AIでの練習】
多くの棋士が。最強のAIソフト「水匠」を練習に使い、あらゆる手を検証しています。
CPUの速度が速いと短時間で読みが深まる。画像処理のGPUを搭載した、200万円クラスのPCを使っているようです。藤井聡太は、部品を集めて自作してます。。
【藤井聡太の方法】
藤井聡太の練習のコツは、「AIがなぜ、その局面でその手を選んだか」を考えることだという。数十手先に出現する局面で、その手がどんな意味になるかということでしょう。
【有限だが無限】
将棋は、駒の動きにルール(フレームという)がある有限なゲームです。
しかし、モンテカルロ風の手の分岐が、10の100乗くらいと大きい(100桁)。1兆(=8桁)の、更に1兆倍、そのまた1兆倍と続く・・・人の感覚には、宇宙の原子の数のように無限です。
お互いが最善手を指しても、終局まで同じ局面が現れる確率はゼロです。(注)プロ棋士は、棋戦で指された棋譜を記憶しています。
【連盟の、最初の対応】
AI将棋は、2015年ころにトッププロの力量を超えました。将棋連盟はAIとの公式対局を禁じました。AIを恐れていたからです。自然な反応でしょう。AIに100%負けるプロ棋士の業界は潰れるとされていました。おもしろかったAIとの公式戦はなくなりました。
しかしそのころ強さを目指す棋士は、AIを研究の相手にしました。藤井聡太が彗星のように登場し、4段(4段からプロ棋士)になったあとの公式戦で新記録の29連勝を見せて話題をさらいました。
普通、プロ棋士同士で勝つ確率は、強い棋士で60%くらいです。29連勝は、「0.6の29乗=0.00000368」くらいに、マレです。将棋界の、約100年の歴史での新記録。
この時から、将棋界は「AIと共生」の時代に入っていた。藤井聡太はローティーンのころから、連盟の詰め将棋の大会でダントツな速度のチャンピオンを続けていました。他の棋士が45分はかかる問題を約15分で解き手をあげていたという。
【予想】
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