白馬社編集部と社会学作家・秋嶋亮の対談を収録した「週刊オンライン白馬社」の2023年5月の記事
をまとめて配信しています。
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★三島由紀夫が遺言に残した日本の不正選挙問題★
統一地方選挙は野党が惨敗し自民・公明・維新の連合が圧勝した。でもこの選挙は国政選挙と
同じく改憲や薬学を争点にしない異常な「脱争点選挙」だった。なぜどの政党も重大な問題を
何も有権者に訴えないのか驚くべき日本の選挙の仕組みについて編集部と秋嶋亮が解説します。
編集: 今回の統一地方選挙を振り返っていかがですか?
秋嶋: 日本が「非決定権力」の島であることを証明した選挙でした。
編集: そこら辺を詳しくお願い致します。
秋嶋: 改憲や、緊急事態条項や、軍国化や、(コロナワクチンによる)薬害や、超過死亡や、
老朽原発の運転延長などの重大問題が何一つ争点にされなかったわけです。そうやって与党も
野党も「よりよい社会の実現」といったクリシェ(抽象的で曖昧な死文)を絶叫していただけ
なのです。
編集: 一昨年の衆院選挙も、昨年の参院選挙もそうでしたね。
秋嶋: このように核心的な問題について言及も議論もさせない諸力を「二次元的権力」と言
います。また核心的な問題を隠蔽し分からないようにさせる諸力を「三次元的権力」と言いま
す。この二つを統合する至高の権力が「非決定権力」なのです。
編集: 全ての政党が重大問題を何一つ争点にしなかったわけですからね。
秋嶋: そうやって与党と野党が結託して、選挙のメッセージ・ポイントを徹底的にすり替え
ていたわけです。つまり訴求すべき重要度の高い問題を重要度の低い問題にすり替えていたわ
けです。
編集: 除染土の再利用実験も全く争点にされませんでした。
秋嶋: 搬入される除染土の放射線量の中央値はキロ当たり1291ベクレルという途方も無い数
値です。現に搬送元である東北の被災地では、白血病や、各種のがんや、心臓病などが100倍か
ら300倍も増加しているわけですよ。だから本来であれば、政府は旧ソ連が取り組んだように、
あらゆる手を尽くして放射線防護に努めなくてはなりません。
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