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渡辺勝幸の日本一元気になるメールマガジン
第4651号 令和5年6月9日(金)発行
発行部数 11,454 部
【道とわが身とを一体にする】
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【道とわが身とを一体にする】
本章は、専ら
「道を以て人に殉ずる者」、
道を犠牲にして他人のいいなりになる人間の誤りを述べたものです。
道はわが身に存する故、
わが身は道の住居である。
ですから「道を以て人に殉ずる」とは、
道を抱いている身でありながら、
他人にへつらって、非に陥り悪に没することであって、
そうするならば、わが身に持っている道が、
他人のために滅び死んでしまいますから、
道が人に殉死することとなるのです。
以上が「道を以て人に殉ず」という意味です。
伊藤仁斎は『孟子古義』の本章の註に「道の外に身なく」云云、
道の外に身はなく、身の外に道はなく、身と道とは一体ですから、
道を身に従えるのでなければ、身を道に従え、
時勢に治乱の違いがあっても、身と道とは、絶対に離れることはない、
といっていますが、この意見が、
身と道との関係を明白に説明しているので、
これ以上あらためて議論するに及ばず、
我らはただ、道とわが身とを一体にして、外道や邪魔が心中に入り込んでくることを防ぐべきです。
ということを約150年前の日本において、
政治犯として牢屋の中にありながら、
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