爆弾抱えた外人主導の株高
日経平均株価は先週、一時3万2600円をつけ、バブル期以来という高値を付けました。この株高をもたらした主役は外国人投資家による日本株の「爆買い」です。4月以降ですでに約8兆円の買い越しになっています。日本の株高の帰趨はこの外国人投資家の動向いかんとなります。では彼らの日本株買いを誘った要因は何か、彼らが逃げ出すきっかけは何か、考えてみましょう。
「アベノミクス以来の外人買い」
アベノミクスの初期にあたる2013年からは外人投資家が短期間のうちに日本株を15兆円あまり買い越し、日経平均は安倍政権発足前の8000円台から14年には一気に1万6千円に駆け上がりました。あまりの速さに日本の投資家は付いてゆけず、外人の一人勝ち相場となりました。そしてこのところの日本株も、10年ぶりの外人相場の様相を呈しています。
財務省の「投資家別売買動向」をみると、外国人による日本株買いは、今年4月の4兆9760億円に続いて、5月も2兆7447億円の買い越しとなっています。その一方で国内投資家は個人や金融機関を中心に売り越しとなっています。6月に入ってからもこのパターンが続いている模様で、10年ぶりの外人相場になっています。
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