中国経済がおかしい
「不安払しょくを図る当局」
中国の中央銀行、中国人民銀行の易綱総裁が上海で行った発言が、9日に公開されました。中国の4-6月のGDP(国内総生産)は前年比でみれば比較的高い成長率になる、との楽観的な見方で、さらに現在ゼロ近辺にまで低下している消費者物価上昇率も年末までに1%まで回復する、と述べています。最近高まっている中国経済のデフレ懸念を払しょくさせる意図がうかがえます。
しかし、その楽観論にも確固たる根拠があるわけではなく、ベース効果(昨年4-6月が0.4%成長と弱かったことで今年の前年比が高く出ることか)による、としています。問題は高いGDP成長率を提示することで、中国国民や内外の投資家が安心できるかどうかです。統計に不信感がもたれればかえって逆効果になります。
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