当方、大学でいろいろな研究を進めていますが、その中でも特に長く、熱心に続けている研究の一つが「まちづくり」の研究です。
まちづくり、というのは、いろいろな「まち」を、色んな取り組みを通して活性化し、元気づけていく、という取り組み。例えば、昨日の日記でお話しした豊岡・城崎・出石の取り組みは、「芸術」や「演芸」を通して、人々の精神を浄化して活気づかせ、様々な交流を生み、雇用を生み、経済を活性化し、投資を生み、景観を改善し、
人々の幸福を増進しようとする取り組みでした。こうした取り組みは、「郷土の歴史」を学ぶことでも、「まつり」を大切にすることでも進められますが、多くのまちで重大な役割をになうのは「交通」を活用したまちづくりです。
そんな取り組みは一般に「交通まちづくり」と言われますが、この度、「交通まちづくり」について文書で取材を受けて、それぞれシンプルにお答えしましたので、以下にその内容をご紹介差し上げます。
「■ 交通に関する持続可能なまちづくりの視点
藤井先生の研究室では、持続可能なまちづくりに向けた交通行動システムの研究を行っています。持続可能な交通システムの具体的な実現方法や社会への影響についてお聞きできますか?」
政府が持続可能な交通システムについての投資を大規模に行うことですね。第一に全国で想定されている新幹線ネットワーク計画を全て実現する、第二に、それと同時に、並行在来線についても複線化等をはかる。これらを通して、都市間交通における大幅なモーダルシフトを促す。第三に、それらの新幹線駅、在来線駅からのフィーダー交通を、私鉄、地下鉄、そしてLRT、さらにはBRT、バスを中心に整備していく。
さらには、これらの投資にあわせて、自動車交通利用について、とりわけ都心部において抑制するためのロードプライシングや流入規制等を導入していくことが必要です。
そして、公共交通システムの周辺に、大型の投資を進め、自動車に頼らなくてもよい街を整備していくことも重要です。
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