市場では「6月13日~14日のFOMCではFRBは利上げを見
送る(スキップする)」というのが、コンセンサスになってい
ます。
けれども、この日のFOMCを境に株式市場は大幅ではないけれど
も5%くらいは調整するかもしれません。
「AI祭り」に引っ張られる形で、S&P500は既に4,300ポ
イントと、あまりにも調子に乗って上昇し過ぎています。
特に今回のFOMCは、四半期に一度発表される「FRBによる経
済見通し(6月改訂版)」には要警戒です!!!
サプライズがいくばくか巻き起こるかも知れません。
今のFRB議長は、後述するように、直近の「バーナンキ&ブラン
シャールの共同研究」に大いに影響を受けています。
議長は、「賃金上昇がインフレを押し上げる」という従来の古い見
方を変えて、「インフレは求人倍率の高さが押し上げている」とい
う新しい考え方に軌道修正しているところです。
結果、今回発表の「FRBによる経済見通し(6月改訂版)」では、
今後はインフレが高止まること、その結果政策金利の高止まるこ
とを容認するような見通しがちょこっとだけ示されるかも知れま
せん。
おそらく9月FOMCでの「FRBによる経済見通し(9月改訂版)」
では、ドラスティックな見通し変更が示されることでしょう。
ドラスティックな変更とは、「今後は利上げもないが、今後は利下
げについても市場が予測しているほどには『ない』。
インフレは高止まりする。2024年以降の政策金利もインフレ
の高止まりと並行して高止まったままである」という内容でしょ
う。
こういったドラスティックな変更が、「6月改訂版」で早々と明確
に示されたならば、為替市場も債券市場も株式市場も「上へ下へ
の大騒ぎ」になることでしょう。この場合の「上へ下への大騒ぎ」
とは、「ドルは大きく売られて長期金利も大きく上昇、株式市場も
大きく売られる」という騒ぎです。
ですから、こういったドラスティック(劇的)な変更は、「9月改
訂版」まで見送られることでしょう。
が、「6月改訂版」でも、「9月の改訂版」の「準備体操」みたい
な感じで、いくばくか「ドラスティックな政策変更の兆し」が「兆
し」だけでも提示される可能性が高いです。(市場だって、準備体
操しないで突然冷や水を浴びると、心臓が止まってしまうから、
準備体操は大事です。)
6月13~14日のFOMCを境に、秋に起るべく「激震」の前の、
「予震」が巻き起こることでしょう。
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