第１章　中学入試レベルの問題にチャレンジしよう　その３６２

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 算数得意化プロジェクト 　　　　　　～　算数得意化への道　～ ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ －その362－2023/06/15発行◆ 「改革」 　そろそろ学力低下の波が高校、大学にも押し寄せているようで、 東洋経済オンラインにも 大学生が「食塩水の濃度」を計算できない驚く現実 「やり方」の暗記だけを教えられてきた悪影響 なんて記事が掲載されていました。 　「やり方」の暗記、すなわち「解法パターンの暗記」から脱却して、 ちゃんと考える数学を教えなきゃってことになるのですが、残念なが ら高校での指導方法を見直したところでたいした効果は見込めませ ん。 　ここでは何度が書いてきたことですが、「解法パターンの暗記」と 「思考して解く数学」は全くの別物なので、生徒に思考させるために はまず「解法パターンの暗記」を全否定する必要があります。 　きちんと数学を思考して解くのに、これまで磨いてきた「解法パタ ーンの暗記」の手法はまるで役にたちません。 　今まで磨いてきた技術を全部捨てて、新たな技術を学び直すことに なります。 　例えるなら、登りかけてた山からおりてもらって、改めて別の山に 登ってもらうことが必要になります。 　まだ２合目くらいまでしか登っていなければ引き返すのは容易でし ょうが、８合目くらいまで登ってしまっていたら、引き返す決断をす