永田町異聞メルマガ版
「国家権力&メディア一刀両断」 2023.06.15
新 恭(あらた きょう)
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賛成派も反対派も納得できないLGBT法案が衆院通過した真の理由
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「安倍さんがいたら、こんなことはさせなかった」。保守派界隈から怨嗟の声
が聞こえる。
衆議院解散のタイミングをうかがう岸田首相は、他党の案を丸のみしてまで、
与党のLGBT法案を修正させ、6月9日の衆議院内閣委員会と13日の本会議で
の可決にもちこんだ。今国会での成立は間違いなさそうだ。
「この法律ができたら、トランスジェンダー女性が女性用トイレや女湯に入る
のを拒めなくなる」というのが、表向き、保守派が反対する主な理由だ。この
意見に煽られて、不安を訴える女性が増えてきたのも確かだろう。
当初は、与党案で突き進むかまえだった。しかし、総選挙を意識し、女性の離
反を恐れる岸田首相は修正へと方針を変えた。
日本維新の会と国民民主党が提出した法案は、与党案に比べると、いくらか
「女性の安全」に配慮した内容だった。岸田首相の指示を受けた萩生田政調会
長は、委員会採決前日の8日になって維新の馬場伸幸代表に「何とか協力して
もらえないか」と修正協議をもちかけた。
馬場氏は「われわれの案が中心でなければ協力は一切できない」と条件をつけ
たうえで話に応じ、翌朝にかけて徹夜の修正作業を進めた。
「性的少数者への理解増進」という目的が掲げられた議員立法のこの法案。も
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