物価安定目標の真意が問われている
日銀は本日、「決定会合」の結果を公表する予定ですが、市場は「現状維持」を想定しています。問題は7月の「展望リポート」による物価見通し修正とこれに伴う政策修正があるのかどうか、そして植田総裁が前回提示したこの四半世紀続けた金融緩和策についてのレビューです。
植田総裁は、就任最初の決定事項として、この四半世紀の金融政策について、1年から1年半かけてじっくりレビューする、と述べました。しかし、日銀が真っ先にレビューすべきは、2%の物価安定目標そのもので、目標を大きく上回る物価上昇の中で、その真意が問われています。
「3対87」
2%の物価安定目標に対して、植田日銀の姿勢は「だいぶ近づいているが、まだ安定的に2%以上のインフレが定着するか自信がない。ここで努力を怠り、また2%以下の低いインフレに戻れば失うものが大きい。いましばらく辛抱強く金融緩和を続ける」としています。日銀は安定的に2%以上のインフレが続くことを「望ましいこと」と考えています。そしてまだそこには至っていないとしています。
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