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ビジ選☆リーダーズ Vol.1002『聞く習慣』(いしかわ ゆき)

ビジネス選書&サマリーリーダーズ
■ハードルを下げると会話がしたくなる 会話は仕事に不可欠だ。また、会話がうまくできれば、生きるのも 楽になる。それでも会話が苦手な人は少なくない。そういう人は相 手に話してもらうことだ。 もちろん、はじめから上手に話を聞ける人はいない。頑張ろうと思 うほど緊張は募るばかりだ。相手を目の前にするとうまくいかない なら、その前に準備や場づくりをやって、備えておくことだ。 複数人が集まる飲み会やイベントは「聞く」ハードルが高い。会話 が苦手な人ほど、複数人の集まりに行くより、1対1でじっくり話 す機会をつくることだ。 誰でも本当に大切な話は、公にはしないものだ。だから、目の前の たったひとりに集中できる状況をつくることだ。それが聞く初心者 がやるべき第一歩だ。 ★ 会話が苦手な人にとっては「今度2人でご飯に行かない?」と誘う だけでも、大きなハードルに感じるものだ。誘われた側も「なん で?」と感じるかもしれない。 そこで、サシで会うときには「軽い相談」をセットで持っていくよ うにする。「今度、京都に行くんだけどオススメの食事を教えて」 とか「髪の毛がパサパサなんだけど、ヘアケアしてる?」とかだ。 「調べれば出てきそう」なことだが、あえて相手にぶつけるのだ。 なぜなら、人は頼られるのが好きだからだ。軽く相談したいことを リストアップしておき、いつでも相談できるようにしておくのだ。 もちろん、アドバイスをもらったら感謝の気持ちを行動で示すこと だ。「本をオススメされたらその場で買う」「おすすめの場所に行った ら写真を撮って送る」「結果を報告する」などだ。 自分が「良い」と思ったことを素直に受け入れて「良い」と思って くれるだけで好感度は上がるものだ。行動した結果を伝えることが 次に会う口実になる。そうして定期的に話す習慣ができる。 ★ 日常会話でも、事前準備をしておけば、自分とって良いことがあ る。ひとつは、相手の情報を入れておくことで、緊張が緩和される ことだ。 たとえば相手が「旅にまつわる仕事をしている」という情報を知っ ていれば「最近はどんなところに行ったんですか」という質問がで きる。そんな想像をしておけば、少し緊張がほぐれる。 また、相手に「この人、めちゃくちゃ調べてくれているんだ!」と 思ってもらえる。自分に興味を持ってくれている人を無下にする人 はいない。むしろ、好感を覚えてくれることのほうが多い。 仕事とか、好きなものとか、近況とか、そんな基本的なことでかま わない。会う前にSNSにちょっと目を通して情報を得ておくだけ で、話が聞きやすくなるはずだ。 ★ 自分が面白くある必要はない。それよりも、面白いものを知ってお くことのほうが大切だ。要するに、面白いことの、引き出しを増や しておくのだ。 たとえば、流行りものにとりあえず乗っかってみる。そうすること で「どんな相手とも会話できるようになる」程度の幅広い知識が得 られるようになるはずだ。 相手のことを好きになったり、会話のきっかけになったりするのは 「自分と同じだ」と思わせる共通点だ。だから「流行りもの」は、 多くの人との「共通言語」と言える。 「好きなものは何ですか」「普段どんなものを観ていますか」と質 問して、共通点を探る。知っているものを見つけたら「自分も、こ の前、観に行きました」と言ってみる。 薄っぺらでも、にわか知識でもいいのだ。「自分が好きなものを少 しでも知ってくれている」ということは、誰にとっても嬉しいこと なのだ。

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