●アメリカの圧力
現在、日本の商店街の多くは、シャッターのしまった店が多く
「シャッター通り」とさえ揶揄されています。
日本にシャッター通りが増えたのは、この20数年ほどのこと
です。
なぜシャッター通りが増えたのでしょうか?
実は、これにはアメリカが大きく関係しているのです。
今回はその経緯をご説明したいと思います。
1980年代の終わりに、共産主義圏が崩壊し、東西冷戦が
終わりました。
そしてアメリカは世界で唯一の超大国となりました。
この東西冷戦の終結により、アメリカの対外政策は一変したの
です。
他国に対して、強硬な態度を取るようになったのです。
特に、これまで気を使ってきた同盟諸国に対して、強い態度を
取るようになりました。
その顕著な例が、日本です。
アメリカは、1970年代以降、貿易赤字が常態化し赤字額の
累積に苦しんでいました。
その最大の原因は日本でした。
アメリカの貿易赤字の7割を日本が占めていたこともあり、
1987年には対日貿易赤字は600億ドル近く(当時の日本
円で10兆円前後)に達していたのです。
このまま、貿易赤字が累積すれば、アメリカ経済は破綻してし
まうかもしれない、そう考えたアメリカは、「最大の貿易赤字
相手国である日本をどうにかしよう」ということになったので
す。
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