今回の6月FOMCではパウエルFRBは利上げを見送りました。
その一方で、今後のデータ次第では、2023年の年内の利上げ
については0.25%の利上げを二回行なう可能性について含み
を持たせました。ただし、この「年内2回の利上げ」説を信じて
いる市場関係者はほとんどいません。
その一方で、パウエルFRBは今回FOMCで「経済見通し(6月改訂
版)」では、2023年の経済見通しを全体的に大きく上方
修正、2024年の経済見通しを下方修正しています。
そして、「6月改訂版」は「悪魔は細部に宿る」です!!!
「来年2024年の利下げはわずか二回!」と見通していま
す!!!
2024年以降を見通した場合、今回の「経済見通し(6月改訂
版)」では「2024年の利下げ回数はわずか二回で、2024年
末の政策金利は4.50~5.00%と高止まる」「2024年以
降も高めのインフレはしつこく高止まり、高めの政策金利は続く。
その結果経済成長も低めなまま」としています。
パウエルFRBは記者会見ではおくびにも出しませんでしたが、
「2024年以降のアメリカ経済はスタグフレーションとは行か
ないまでも、スタグフレーションっぽくなって、高めのインフレ
を高めの政策金利が同居、成長の勢いが削がれてしまうだろう」
と、「悪魔が細部に宿る予測」をしていのです
目下の株式市場は、このパウエルFRBのタカ派的な「年内二回
の利上げの可能性」については完全に無視、さりとて「来年202
4年以降の利下げも二回しかない」との予測も完全無視。
浮かれトン吉の株式市場は「良いところ取り」で上昇を続けてい
ます。
6月FOMC『前』の株式市場は、「来年2024年以降は、FRBが
意欲的にびしばしと大幅利下げに転じる」ことを楽観視して上昇
してたところです。それが「来年以降はわずか二回の利下げ」とな
れば、いつ株式市場が暗転しても不思議ではありません!!!!
内外の株式市場は遅かれ早かれ調整局面入りすることでしょう。
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