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【痛くない死に方 2023年第24号】さらば!日本医師会。僕はもう利権に縛られない。

長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 2023/06/17
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2023年 第24号 【長尾和宏の痛くない死に方】 長尾和宏です。いよいよ僕の長尾クリニックでの勤務も残すところあとわずかになり ました。長尾クリニックは6月末をもって、なくなり「三和クリニック」と名前を 変えます。若いパワーで、きっとよりよい医療を地元の皆さんに提供していくはずです。 面白い数式を教えてもらいました。「あなたの年齢 ÷ 2 +7」というものです。 ご存じの方も多いかもしれません。これは、あなたが話の通じる年齢の限界だそうです。 あるいは、お付き合いできるパートナーの限界、でもあるそうです。 僕の場合、64歳ですから、39歳が限界だそう。つまりもう、若者とは異世界にいるという ことか。そういえば最近電車の中で、かわいい女子大生たちが「ピニゲをする奴だけは許さん」 という話をしていて、なんのこっちゃ? と首をかしげました。その場で、「ピニゲって何や」 と訊く勇気もなくて、思わずスマホで調べてしまいました。 「ピニゲ」とは、「ピ逃げ」のことでした。 〈『ピ逃げ』または『ピー逃げ』は主に授業の出席確認をICカードリーダーを使って行う大学 で使用される言葉です。『ピ逃げ』の『ピ』はこのICカードリーダーにカード(学生証など) をタッチした時の音を表し、『逃げ』はそのまま授業を退出することを表しています。 つまり授業の最初に出席確認だけして、そのまますぐに授業をサボることを 『ピ逃げ』『ピー逃げ』と呼ぶのです〉 こんな言葉が流行っているとはまったく知りませんでした。 今は授業で先生が出席も取らずにこんなことになっていたのですね。 さて、なぜ僕がこんな話を書いているかといえば、僕も昨日、「ピ逃げ」を経験したから。 昨日僕は朝から、国会に行きました。日本尊厳死協会副理事長として、「人生の最終段階の 医療を考える議員連盟」。に出席するためです。コロナが終わって、再びこの議論を深める ときがやってきたと思い、僕も張り切って出かけました。 この超党派議連には、有名な国会議員さんたちが名を連ねています。 しかし・・・・・その多くの議員さんが、「ピ逃げ」でした。 つまり、ちょっと顔を出してすぐに帰ってしまう。すごく忙しそうな顔をして、名刺だけ置いて話は聞かない。 もちろん、いくつもの会合を掛け持ちしている議員も多いでしょう。 しかし、9割の議員がこのテーマに本気じゃないことがわかり、「コロナ前と何も変わっていないんやなあ」 と嘆息しました。 国会議員さんは、いろんな会に名前を連ねています。選挙のとき、一票でも票につながる ならば、いろんな会に入って顔を売ったほうが得でしょう。そう、「ピ逃げ」でいいのです。  でも、本気で話を聞いてくれると思って国会にわざわざ朝から来ているこちらの身としては その温度差に愕然とします。今回も、最後まで残ってくれた議員は、たった数人でした。  あるいは、何も知らない若い秘書がいつのまにか座っていたり。 大学生たちは、自分たちが(もちろん大半は親でしょうけれども)お金を大学に払っている 側です。だからピ逃げしようがサボろうが、その子の勝手でしょうね。 しかし、国会議員の皆さんは、国民の税金で働いている。それなのに「ピ逃げ」は許される のだろうか。僕は、許されないと思います。 その後は、まるで生命保険レディのように名刺を持って衆議院会館の第一第二、参議院会館 をうろうろしました。尊厳死協会としての仕事とそして、「今すぐコロナワクチンを止めて」と訴えるためです。

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