久米信行(裏)ゼミ「大人の学び道楽」
授業や講演では話せないこと。連載やSNSでは書けないこと
毎月第1-4 火曜日発行 vol.137 2023/06/20発行
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第137号 生成AIと人類は共生できるか?
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●INDEX●
1. 今週の東奔西走&七転八倒
>生成AIと人類の未来について3人の師と考える
2. 大人の読書&雑誌三昧
>3人の師が著した本をご紹介
1)人間はなぜ戦争をやめられないのか 日下公人先生
2)メディアが何をしたか?Part2 ChatGPT以後の社会 橘川幸夫先生
3)脳の自律システムの仕組みと性質 橘川幸夫先生
3.大人の放課後相談室
>スマホとの健全で適切な付き合い方とは?
4.編集後記~時には大人もボヤキ&ため息を~
>プロファイリングできない自分になりたい
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1. 今週の東奔西走&七転八倒
>生成AIと人類の未来について3人の師と考える
みなさんは生成AIをどう活用しますか?
生成AIと人類は共生できると思いますか?
ChatGPTが出現してからというもの、生成AIのニュースが流れない日はありません。生成AIの進化が大きなビジネスチャンスだと考える企業や国(含む日本)がある一方で、その恐怖に慄き、規制を求める声も少なくありません。
時を同じくして、私が尊敬するヴィジョナリー、未来を見通す三人の師、日下 公人先生、橘川幸夫先生、豊田 誠先生の書や論文を読み、歓談する好機がありました。
その中で啓発されることも多々ありましたので、今回は、生成AIと人類の未来について考えてみましょう。
■結論:生成AIと人類は共生できる?!
私なりに考えた結論は「YES」です。「生成AIと人類は共生する」と考えています。
ただし、ちょっとだけ追加説明が必要です。
「共生できる」ではなく「AIにスマートに共生させられる」と言った方が良いかもしれません。
より正確にお伝えするなら、こうなるでしょう。
「表向きは、人類が生成AIを活用しているように見えるが、実は、生成AIが『見えざる脳』となって存在感を消し、人類の支配層も被支配層も静かに穏やかに『制御』されていく。」
来るべき近未来が、人類にとって好ましいことなのか、やむなしと考えるべきなのかは、人それぞれに感じ方が違うでしょう。地球あるいは神の視点で見るか、人類さらには個人の視点で見るかで意見が異なるはずです。
■植物と人類の関係と、AIと人類の関係はよく似てる?!
ひょっとしたら、生成AIと人類との関係を、植物と人類との関係に置き換えると、わかりやすいかもしれません。
植物は物言わず、自らは動けず、一見すると人間の好き勝手にされているように見えます。人間の都合で、安定的な食糧にすべく植物は増産されるのです。さらに、気候変化や病害虫に耐え、より美味しくするべく品種改良を繰り返されます。それどころか、種苗ビジネスの利益のために、遺伝子操作が駆使され、たった一代限りで子孫を残せないという人工的な種(F1種、GMO種)まで作られています。
しかしながら、植物の願いが、厳しい環境変化の中で生き残り、なおかつより広い領地で末永く子孫繁栄を図ることだとすると、全く違う主従関係が見えてきます。
植物は、自力で歩くこともできず、風任せで虫任せ。近隣には無い種との交配もままなりません。ですから、これから想定される急激な地球温暖化にうまく対応して生き残るのは、かなり難しいことでしょう。
しかし、人間(と言う名の召使い)が手伝ってくれれば、話は変わってきます。
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