「AI祭り」に引っ張られてナスダック市場は年初来から30%上
昇してきました。
同じく日経平均も年初から30%近く上昇してきました。
日米共に株式市場は過熱感が半端ない状態になっています。
S&P500も昨年10月の安値(およそ3,500ポイント)か
ら20%以上上昇、一部の専門家の間では「S&P500は強気相
場入りしたのではないのか???」との見方も広まっています。
しかしながら、この「強気相場入り」は「騙し」でしょう。
振り返ると、ITバブル崩壊時も、サブプライム・バブル崩壊時も、
市場が長い長い暴落過程を辿る(たどる)中、「株価が20%以上
回復する場面」は幾度も起きています。しかしながら、その後、株
価はこの上昇分をすべて消し去っていることは、肝に銘じるべき
でしょう。
特に、2000年から2002年末にかけての「ITバブル崩壊」
時、およそ2年半に及ぶ長い長い崩壊過程では、S&P500は3回
も繰り返し20%以上上昇、「騙しの強気相場入り」を三回も繰り
返しています。
巡り巡って2023年。今後アメリカ経済が下降局面に向かう中
で、4,400ポイントをタッチしたS&P500がこれからさら
に上昇する可能性はあまり想定できません。今後は「上昇分を帳
消し」にしてゆく可能性のほうがはるかに高いです。
まずは、アメリカ株式市場の調整局面入りの引き金を引くのは、
6月22日発表のアメリカの新規失業保険申請件数かもしれませ
んし、FRB内部のタカ派たちによる「7月には利上げする!利上
げする!!!」の「強力な口先介入」かもしれません。
アメリカ株式市場は今後は近いうちに調整局面に入り、秋には「二
番底」を探る展開まで行き、反転上昇するのは11月以降でしょ
う。
勢いよく上昇してきた日経平均も、ひとまずは「一旦は上昇停止」。
日経平均は予想PERが15倍を超えて全体では「割安感」は消
えつつあります。
日経平均が再び「力強い上昇」トレンドに乗るのは秋までお預け
になるのではないでしょうか。
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)